『下町ロケット』最終回、最高視聴率の謎を解く
※画像はTBS『下町ロケット』番組公式ページより

 阿部寛(54)が主演を務める日曜劇場『下町ロケット』が、12月23日、ついに最終回を迎えた。ここのところ視聴率は右肩上がりで、最終回はなんと平均視聴率で16.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)まで伸ばした。ここでは最終回を振り返り、なぜこのドラマが有終の美を飾ることができたのかを考えてみたい。

 重田(古舘伊知郎/64)の「ダイダロス」と伊丹(尾上菊之助/41)の「ギアゴースト」が手がけるダーウィン。この下町トラクターと、佃航平(阿部寛)の「佃製作所」が開発に携わった「帝国重工」のトラクター、アルファ1が再び激突。首相視察イベントが開かれ、アルファ1はダーウィン以上の成績を残した。しかし、帝国重工の的場(神田正輝/68)は部品の製作を内製化することを提案すると、佃製作所と帝国重工の製品テストが行われ、このテストに佃製作所が見事に勝利する。

 2015年に大ヒットした作品の続編で、放送前から注目されていた『下町ロケット』は、数字のうえでも今クールで最もヒットしたドラマとなった。それでも最終回にここまで視聴率が上がったのはなぜだろう? 前半に視聴率が伸び悩んだ理由を考えると、後半で上がった理由が見えてくる。そう、実はこのドラマ、ずっと好調だったわけではないのだ。

 第1話こそ平均視聴率が13.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好スタートだったが、その後は12%台から13%台を行ったり来たり。第8話では11%台と最低視聴率を記録する。前シリーズがロケット開発を舞台にした、佃製作所(中小企業)VS帝国重工(大企業)という分かりやすい構図だったのに対し、今回は「ダイダロス」と「ギアゴースト」などさまざまな会社が絡み合う、複雑な内容だった。これが視聴者を混乱させた部分はあっただろう。どんでん返しやサプライズ連発で盛り上がりはあったものの、前クールの視聴者でなければ理解しにくい設定だったことも、低空飛行につながってしまった。

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