■菅田将暉の本格ドラマ初主演はNHK
実は菅田将暉をブレイクさせたのは、NHKと言っても過言ではない。2014年の朝ドラ『ごちそうさん』でヒロインのめ以子(杏/32)の長男、泰介役で知名度を上げると15年に『二十一歳と一匹』、『ちゃんぽん食べたか』とNHKのドラマで主演に抜擢された。今でこそ主演作が多い菅田だが、デビュー作『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)以外は、NHKが初めてのドラマ主演だったのだ。さらに17年は大河ドラマ『おんな城主 直虎』で井伊直政という大役に起用されるなど、NHKとは太いパイプでつながっている。
さらにドラマだけではない。18年12月15日に放送された『菅田将暉 TV』(NHK BSプレミアム)では、なんとプロデューサーにまで挑戦。「本当にやりたいこと」に挑戦するというコンセプトのドキュメントだが、菅田が選んだのは「アメリカンコメディ」。はっちゃけたアメリカ風のコメディを披露したうえに、番組では司会を担当し、生放送なのに15分延長させてしまうなどやりたい放題! これにはNHKの“菅田将暉愛”のスゴさを実感させられた。
『まんぷく』で菅田将暉が演じている弁護士、東太一のモデルは黒田覚という弁護士だと言われていて、その後、大学教授にまでなった有名な人物。追徴課税の問題が解決されれば、東弁護士の出番はなくなるはずだが、菅田のことを大好きなNHKなので、話が進んでもたびたび出演するのではないだろうか? ここはNHKの判断に期待したい。(朝ドラ批評家・半澤則吉)
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