井村俊哉さん
井村俊哉さん

 年末年始といえば、クリスマスプレゼントにお年玉、実家へ帰省代など、何かと出費がかさむ時期。気を抜いていると一瞬で財布が空になってしまうこの時期こそ、コスパ良く生活したいもの。

 そんな今こそ頼りになるのが、年収3万円の売れない芸人時代から驚きの“良コスパ生活”を送り、今や資産1億円に達したという個人投資家の井村俊哉さん(34)だ。12月24日に初の著書『年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれた お金の増やし方5.0』(日経BP社)を上梓したばかりの井村さんに今回、直撃取材を敢行。「年末年始のお金の増やし方」をテーマに話を聞いた。第2回目は、「家計簿は意味ナシ」&「無駄なポイントカードは捨てるベシ」だ。

―以下、井村さん―

 僕は、起きている時間は24時間、コスパのことを考えているのですが、ひとつの結論にたどりついたんです。それは、「家計簿はつけない。使用頻度の低いポイントカードは捨てる」というものです。両者に共通するのが、時間や手間、ストレスといったお金以外のコストがとても大きいということ。これを取り除いてあげるだけで、お金というものはスリスリとあなたにすり寄ってくるハズです。

■家計簿をつけるのは1回だけでいい

 まず、家計簿ですが、つけたことがある方はみなさん思っていることがありますよね。そうです、つけるのがめちゃくちゃ手間で、めちゃくちゃ面倒くさいということです。集めたレシートを並べ直し、間違いのないように記入していく……その時間と労力はハンパない。そのくせ家計簿をつけたところでお金が増えるわけでもない。要は、コスパが非常に悪いんです。

 ただ、家計の収支を把握することは重要です。だから、一度ざっくりとつけてみることは意味があります。それで、食費にいくら使っているか、交際費にいくら使っているか、貯蓄の割合はいくらなのかなどを知る。そのことで、どこを改善すればいいか、見えてくるからです。でも、つけるのは一度だけで充分でしょうね。家計簿をつけてもお金は貯まりませんので。そこを頑張るより、家電を安く買う方法を探求したり、日頃のお買い物のとき底値で買う努力をしたりするほうがはるかに意味があります。

■ポイントカードの“黄金枚数”

 次に節約の代名詞ともいえるポイントカードについてです。ポイントカードは、家計簿と違い、使えば使うほど確実に経済的なリターンが得られます。財布に何十枚もカードを入れ、いついかなる買い物でも対応、1ポイントでも多くゲットする。そんな節約猛者もいることでしょう。しかし、そんな達人ワザをできる人は一握りだけではないでしょうか。僕も含めてですが、多くの「ポイント凡人」は、そんなこと絶対にできません。むしろ、把握できないような数のポイントカードを持っていることが、ストレスになっていないでしょうか? 残念ながら多すぎるポイントカードは、とてもコスパが悪いんです。

 それでは実践編。まず、あなたの財布を開いてみてください。いつもらったか覚えていないカード、何か月も使っていないカードがありましたら、財布から出しちゃいましょう。使わないカードで財布がパンパンになっていたら、本当に活用すべきポイントカードが埋もれてしまうんです。さらに、10%引きクーポン券や割引券の存在を忘れてしまうことも……。

 実は、財布に入れて持ち歩くべきポイントカードを見極めるラインがあります。それは、月1000円も使わない店のポイントカードは、今すぐ財布から出す、ということ。残ったカードが持ち歩いてもいいカードです。

 そしてついに、コスパが高いポイントカードの“黄金枚数”を見つけました。以下、発表します。

(1)日用品の買い物――スーパー、ドラッグストアなど――理想枚数は“5”枚前後
(2)共通ポイントカード――Tポイント、Ponta、楽天など――理想枚数は“3”枚前後
(3)専門店――家電、美容院、洋服など――理想枚数は“0”。極力持たない

 持つべきポイントカードの総数は、5~10枚程度が理想です。

(1)から説明します。スーパーやドラッグストアなど日常品をよく買う店はほとんど決まってますよね。生活圏内に多くても5店舗ほど。だから、この記事を読んだのを機に、月に1000円以上使わない店のカードは、引き出しにしまっちゃいましょう。

(2)の共通ポイントカードは侮れません。使える店はどんどん増えていて、その利便性はますます高まるばかりです。Tポイントはスターバックスや一部のスーパーで、Pontaはドラッグストアで、楽天のポイントカードはマクドナルドなどでも使えるようになっています。1枚でいろいろな店でポイントを貯められる&使える共通ポイントカードは、3枚くらいは財布に入れておきたいところです。

(3)の専門店系は極力持たないことをオススメします。理由はいくつかあり、利用頻度が限られる、欲しいものを買いに行くときに持てばいい、スマホのアプリで代用できることが多い、などが挙げられます。

 では最後にもう一度おさらいです。

・家計簿をつけるのは一度だけでよい。
・ポイントカードは月1000円以上使わないものは財布から出す。
・ポイントカードの黄金比率は、日用品買い物系“5”、共通ポイントカード“3”、専門店系“0”。“5-3-0”です!

 以上の点を守って、労力とストレスのない優良コスパ生活を送れば、お金はスイスイあなたに寄ってくるはずですよ!

井村俊哉(いむら・としや) 1984年生まれ。群馬大学卒業後、コントトリオ「ザ・フライ」(のちに「シンブン」に改名、所属はプロダクション人力舎)で芸人として活躍し、「キングオブコント2011」で準決勝進出を果たす。芸人として活動しながら「コスパ」にとことんこだわる独自のコスパ生活を実践。自然に貯まった100万円を元手に、2011年に株式投資を本格的に開始する。着実に資産を増やし、「本業の1000倍稼ぐ株芸人」として注目を浴びた。2017年4月に資産1億円を達成。同年に芸人を引退し、現在は「元お笑い芸人の個人投資家」としてメディア出演や講演などで活躍。中小企業診断士の資格も持つ。

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