究極の「ご当地ラーメン」北海道から沖縄まで、ローカルチェーン店も徹底網羅!の画像
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 日本中に数多あるラーメン店。どこに行けばおいしい店があるのか? その答えは地元民だけが知っていた!

 今や日本人の国民食となったラーメン。全国の店舗数は3万軒を超えるといわれ、手軽で安くておいしい食べ物として我々庶民に親しまれている。日本各地では、その土地ごとの特色を生かしたご当地ラーメンも誕生。さらには和食やイタリアン、フランス料理などのエッセンスを取り込んだ、新しいテイストのラーメンも次々と産まれている。

 地方へ行ったときには、ラーメン店を見つけては、その土地の味を楽しむ人も多い。しかし、初めて訪れたような土地では、なかなかおいしい店を探し出すのは難しい。そんなときに、まずオススメしたいのは、その土地の住民に親しまれているローカルチェーン店だ。せっかく地方に行ったのにチェーン店? と訝しがる向きもあるだろう。しかし、そこには他の店にはない利点も多い。「ローカルチェーン店の良さは、まず、なんといっても店舗数が多く、探しやすく行きやすいことが挙げられます。そして、なんといっても地元で長らく親しまれてきた店だけに、味のクオリティも十分ですから」

 こう解説してくれるのは、本誌の人気連載『極うま麺』でおなじみのフードジャーナリスト、はんつ遠藤氏だ。実は全国各地域には、その土地では超メジャーでも、他の地域の人はまったく知らないという、ローカルなラーメンチェーン店は数多く存在する。たとえば、名古屋発祥のラーメンチェーンであるスガキヤは、中部地方を中心に300店以上も出店しており、同地では老若男女に親しまれ、ソウルフード的な地位を得ている。しかし関東、九州、四国、北海道などの店舗がない地域の人には、あまり知られていない。

 今回、下記に紹介した8つのローカルチェーン店も、地元の人にとってはありふれたものだが、他の地域の人にとっては、新鮮な驚きを与えてくれるはずだ。「ローカルチェーン店の利点は他にもあります。主力商品を食べさえすれば、その土地の味覚の傾向と平均値が把握できる点です。現地で“普通においしい”と考えられている味を知ることは、その後の食べ歩きの大きな武器になります」(前同)

■地元民に愛される激ウマローカルチェーン

北海道地方「味の時計台」濃厚な味わいのみそラーメンに、つるつるのど越しの良い自家製ちぢれ麺。

東北地方「らーめん堂 仙台っ子」コラーゲンたっぷりどろどろトンコツ醤油に、存在感のある中太麺が。

関東地方「麺屋空海」あっさりとした塩ラーメンには、江戸菜や焼豚など、こだわりの具がのる。

中部地方「スガキヤ」自慢の和風トンコツの白、辛い赤など、まさに東海のソウルフードといわれる。

近畿・関西地方「彩華ラーメン」屋台発祥。白菜が入るラーメンは、醤油ダレやニンニク、辣醤が効いたピリ辛。

中国地方「ばくだん屋」のど越しの良い冷たい麺やキャベツを、海の幸がベースの辛甘なつけ汁で。

四国地方「豚太郎」鹿児島で修業し、高知で開店。高知で初めて、みそラーメンを提供した。

九州・沖縄地方「筑豊ラーメン 山小屋」独自の筑豊ラーメンを展開。トンコツのみを炊いた旨みと深みのあるスープ。

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