■広島時代の金本知憲を狙っていた

 そんな長嶋氏が松井氏と同様、どうしても欲しいと狙っていたのが、広島時代の金本知憲氏だったという。「ミスター第2次監督時代の秋季キャンプ中、宮崎でセ・リーグの東西戦が行われたんですが、長嶋さんは出場した広島の選手に“汗を流して(日南に)帰りなさい”と伝えて、巨人軍の宿舎の青島グランドホテルの大浴場に入って待っていたそうです。金本を口説こうと思っていたんでしょうね。ところが、待てども待てども金本は来ない。数十分後、ミスターに伝えられたのは“広島の選手、真っすぐ帰っちゃいました”の報告。“なんだよ〜”とボヤいた長嶋さんは、すっかりのぼせていたそうです(笑)」(前出の元巨人軍関係者)

 野球への情熱に加え、お金にクリーンであることも、長嶋氏が尊敬されるゆえん。「チャリティの仕事はもちろん、少年野球教室などでも、ミスターはギャラを絶対に受け取りません。視察で訪れる世界各国にも自腹で野球用具を寄付していました。長嶋さんはそういうとき、“自分の懐を痛めるから相手にも誠意が伝わるんじゃないか”と話していました」(前同)

■「長嶋タイム」とは?

 監督賞10万円などの賞も、自らのポケットマネーから出していたというから驚きだが、さらに多くの関係者が驚くのは、絶対に時間に遅れないばかりか、約束の1時間前には到着している“長嶋タイム”について。

「どんなに早く行ってもミスターが先にいる。“どれくらい待ちました?”と聞いても、“ちょっと前だよ”と、相手に気を遣わせないようにするんです」(元記者)

 そんな長嶋氏が厳しい闘病生活を乗り越え、いよいよ我々の前に帰ってくる。「04年に脳梗塞で倒れて右半身の自由がきかなくなったミスターは、懸命のリハビリで復活を遂げました。13年5月5日、松井氏とのダブル国民栄誉賞授与式の前には、セレモニーの始球式のために左手一本でのスイングを猛特訓。投手を務めた松井氏の球が、緊張のあまり高く浮いてしまい、空振りに終わると、ミスターは真剣な顔で松井に説教をしていましたね」(前同)

 野球に対する飽くなき情熱。全野球ファンは、ミスターの完全復活を心待ちにしている!

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