■菅野智之、山口俊ら先発投手陣はリーグ屈指

 ただ、昨シーズンの投手陣に目を向けてみれば、巨人のチーム防御率はダントツでリーグ1位。2年連続で沢村賞を受賞した絶対的エース・菅野の貢献度は高いが、それだけで、この成績は作れない。

「ノーヒッターを達成した山口俊、CSで本来の投球を見せた田口麗斗。防御率のいいメルセデス、ヤングマンの両助っ人と、先発陣の充実度はリーグ屈指と言えます」(前出のデスク)

 さらに原監督は、この盤石にも思える先発陣に、メジャー帰りの岩隈を補強。ここに3つめの秘策がある。「今季から1軍の登録選手が28人から29人に増える。そこで浮上するのが“第2先発”という戦術です」(球団関係者)

 先発投手が降板した後、先発タイプの投手で継投する“第2先発”。昨年の日本シリーズでは、ソフトバンクの工藤公康監督がこの投手起用法を用い、広島打線を封じ込んでいる。「手術明けの岩隈は未知数。でも、復帰できれば先発の層はさらに厚くなる。“第2先発”は短期決戦用ともいわれますが、これほどの戦力なら十分選択肢に入ってくるでしょうね」(前同)

■リリーフ陣がマイナス要素だった

 一方、昨シーズンに大きなマイナス要素となっていたのがリリーフ陣だ。サヨナラ負けは、最下位の中日と並ぶリーグワースト。これは、救援陣がいかに不安定だったかを物語っている。「昨年は守護神を期待されたカミネロが大不振。一時は代わりに山口俊を後ろに回したりしましたが、結局、最後まで抑えの不在が響きました」(ベテラン記者)

 ソフトバンクにはサファテと森唯斗、広島には中崎翔太。信頼できるクローザーは、優勝には欠かせない重要なピースだ。「リードをつなぐリリーフの整備は、かつて“勝利の方程式”とうたったほど、ミスターが注力した部分。実は今オフ、原監督が一番重要視していたのも“クローザー獲得”だったんです」(事情通)

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