北島三郎
北島三郎

「これが平成のまつりぃ〜だよぉ〜!」 大晦日に放送の『NHK紅白歌合戦』に特別出演し、大熱唱した我らが“サブちゃん”こと北島三郎(82)。「50回出場を節目に、2013年で紅白卒業を宣言しましたが、平成最後の紅白を『まつり』で締めてほしいというNHKのラブコールに応え、5年ぶりの紅白出場を果たしてくれました」(芸能記者)

 サブちゃんは、巨大なかぶとの中央の黄金のしゃちほこに乗って登場。さらに、途中でかぶとが左右に割れ、しゃちほこが独立して動き出し、煙を噴き上げ、紙吹雪が舞う。そんな演出で、見事な歌唱で観客や出演者を魅了した。芸能ジャーナリストの城下尊之氏も、「5年ぶりでしたが、紅白は北島さんの庭のようなものなんでしょう。圧巻のステージで、役者の違いを見せつけてくれました」と驚くばかりだった。

 だが、この出場の裏には大変な決意があったという。「北島さんは、16年の8月に自宅で転倒し、頸椎症性脊髄症の手術を受け、車椅子生活を余儀なくされて体力も低下。あの伸びのある声を失いかけ、一時は再びファンの前で歌うことはできないのでは、とも囁かれていたんです」(音楽関係者)

 復活を待ち望むファンの声に応えようと、懸命なリハビリで、再び表舞台に立ったという。「北山たけし、大江裕の弟子2人とともに出演しているタマホームのCMでは、一人、椅子に座っているのを見ても、今も決して無理ができない体であることは間違いのないところ。そんなサブちゃんにとって、あの黄金のしゃちほこの揺れる背の上での歌唱は、まさに命がけの覚悟が必要だったんです」(前同)

 そんなことは露ほども感じさせない、不死鳥のごときパフォーマンスを見せたサブちゃん。早くも、こんな期待の声が高まっている。「20年の東京五輪でも、その勇姿を見せて欲しいという声が上がっています。前回の東京五輪では、三波春夫や坂本九らの人気歌手が『東京五輪音頭』を競作発売しましたが、最も売れたのは三波だった。そのリベンジの機会をと、本人もヤル気満々とも伝わっています」(同)

 前出の城下氏も、期待を寄せる一人だという。「五輪の閉会式で『まつり』を歌ってくれたら、なんて夢を見てしまいます。日本代表選手たちはもちろん、すべての国民が大喜びしますよ」

 “魂の歌匠”北島伝説は、これからが本番だ!

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