山根明
山根明

Q.現在、入院中なのですが、生きる気力がなくなりました。なんのために生きてきたのか、生まれたのか分かりません。ボクシングやプロレスを観ることはささやかな楽しみですが……。目標がありません。この先、どうすればいいのでしょう。(千葉県・43歳・男・フリーター)

 生きる気力がないんですか。確かに入院すると、どういう人間でも、気持ちが落ち込むね。入院している人って、明るい人いてない。周りも全部、暗い人ばかりですから、なおさら落ち込むんです。

 まず第一にすることは、楽しいことを考えること。想像することが大事やね。退院後に何をしようとか、明るい、元気の出ることを考えるべきね。暗いことは一切、考えない。これを自分に言い聞かせるべきよ。意識的にやらんと、ダメね。

■衝撃の胃がん判定に男・山根も涙

 僕も9年ほど前に、胃がんで半月ほど入院したんです。早期発見で見つかってね。どこも悪くないし、症状もないんやけど、自分から申し出て健康診断したんです。ドクターにも「数値はどこも悪くないけど?」と言われたんですけど。それでも精密に検査してほしかったからね、病院に行って、レントゲンも撮ってほしいとお願いしたんです。それで1週間後、ドクターがしぶしぶレントゲンを撮ったら、胃がんが見つかりました。

 はじめは、胃を3分の1取るという話やったけど、そんなん抵抗がありますからね。どうしても体も弱ってまうし。結局、内視鏡で切除するということになりました。

 その際の入院中も、周りはがんの方ばかりですからね。暗いんですよ。僕も、胃がんと分かった時点で、やっぱり1週間は落ち込みました。もう、泣いたりもしましたよ。そのときにね、これではいかんな。暗いこと考えてたら、あかんなと気づいたんです。それで、入院中はいろんな空想をしたね。当時はお金も無かったから、病院出たあとにお金儲けしたいな~とか。

 6年前には、膀胱がんもしてますよ。これも、まったく調子は悪くなかったんやけど、自分から検査してくれと、知り合いの先生にお願いしてね。そしたら早期発見でした。僕は1年に1回は健康診断してますから。胃がんの検査も、術後7年過ぎた後は大丈夫や言われたんですけど、年に1回はしています。

 それから、この方は目標が見つからない、と。フリーターということは、仕事はアルバイトなんでしょうか。まず、定職就いてないのが間違いね。普通やったら、どっかの会社に務めてるでしょ。フリーターって僕にとっては、無職と一緒ですね。第一に、安定する、きちっとした仕事をすること。会社の大きい、小さいは関係ないです。町工場でもいいんですよ。生活源を安定させなあかん。目標はそれからや!

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