キムタクこと木村拓哉(46)が、このところテレビに出まくっている。
年明けから『さんタク』(フジテレビ系)、『モニタリング』(TBS系)、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)、『帰れま10』(テレビ朝日系)など、各局のバラエティ番組を制覇しているのだが、これはもちろん、現在公開中の木村の主演映画『マスカレード・ホテル』のプロモーションが目的だ。
「この映画には、フジテレビが出資しているので、フジのバラエティに出るのは分かりますが、他局も巻き込んで“キムタクテレビラッシュ”の様相を呈しています。それだけキムタクも必死なんでしょう」(テレビ局関係者)
一部では「キムタク出すぎ」などという批判もあるようだが、 業界人の評価はまったく違っている。
「キムタク人気の根強さをあらためて思い知らされました。なにしろ、どの番組もキムタクが出ると、視聴率が跳ね上がるんですから」(前出のテレビ局関係者)
20日に放送された『ザ!鉄腕!DASH!!』で、木村は番組の人気企画「0円食堂」のコーナーに出演したのだが、この日の平均視聴率は18.6%を記録。この番組の昨年後半の平均視聴率は14~15%、それを考えれば、今回の視聴率爆上げには“キムタク効果”があったのは間違いない。
18日放送の『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)に木村がゲスト出演した際も、ふだんは6%そこそこの視聴率が、番組過去最高クラスの8.1%を記録した。番組関係者一同「さすがキムタク!」と大喜びしているという。
「それだけではありません。キムタクを起用する場合、これまでジャニーズ事務所からの“NG”が多くてやりづらいという側面があったのですが、今回一連のテレビ出演を見ると、その制限がなくなってきているような気がします」(放送作家)
たとえば『ザ!鉄腕!DASH!!』の場合、千葉県香取市に住む“香取さん”と絡む場面があり、元SMAPメンバーの香取慎吾(41)を想起した一部ファンがざわついたが、これはまあ「偶然」かもしれない。
だが、『全力!脱力タイムズ』では、本人も巻き込み“NG”そのものをギャグに転化させたのだ。
番組の中で、MCの有田哲平(47)から「先ほど、楽屋にあいさつに行ったとき、いらっしゃったのってKoki,さんですか?」と振られ、木村は「たまたまスタジオの近くにいたらしい」「たぶん、(今も)来てるんじゃないですか」「いいよ、入ってきて」と、スタジオの奥に声をかけた。
しかし、スタジオ内の期待が高まる中、入ってきたのは元プロボクサーの亀田興毅(32)だった。
「あのネタには驚きました。これまでKoki,のネタを取り扱うときに、写真はおろか絶対に木村拓哉の名前すら出すな、というおふれがジャニーズから出ていたんです。そのタブーをキムタク本人が破ったわけですから。まあ、これでタブーが一つなくなったと僕らは喜んでますけどね」(前出の放送作家)
出演映画のプロモーションのためとはいえ、なりふり構わぬ捨て身のテレビ出演を続ける木村には同情も集まっているが、この戦略は回り回って木村自身のイメージアップにも大きく貢献しているようだ。
後は、映画が大当たりすれば万々歳!?