松村邦洋
松村邦洋

 今年3月、番組放送開始32年目に突入する『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)。一般視聴者からの依頼を芸能人探偵たちが解決する視聴者参加型バラエティ番組なのだが、昨年末に発売された放送30周年記念ムック本も好調だという。

 全国ネットではないが、加藤綾子(33)や田中みな実(32)、橋本マナミ(34)などの人気タレントも秘書として出演するなど、人気は抜群。なぜ、同番組は全国的に愛され、長寿番組になったのか。その秘密を、2000年から13年まで“探偵”を務めた松村邦洋さん(51)が明かしてくれた。

「ほとんどのバラエティ番組ロケには台本がありますが、ナイトスクープにはない。どう転がっても面白くしようとするスタッフの執念が、そこにはあるんです」(以下、松村氏)

 そんな松村さんがスタジオを爆笑の渦に包んだのが、「世界一のスピードを体感」(05年6月3日放送)。

「当時の水泳の世界記録を超えるスピードを出すため、プールで試行錯誤した依頼。要は、体につけたロープを引っ張られるんですが、おまけで僕も挑戦。息継ぎしようと顔を上げても、全面水の壁状態で息ができず、最終的には僕のパンツが脱げて終わりました。141キロの体重(当時)でやるロケじゃなかったです(笑)」

 当時の秘書の岡部まりは、次の依頼文を読めないほど笑い続けていたそうだ。笑いもあれば、感動もあるのが同番組の魅力。松村さんが「局長の西田敏行さんが大号泣だった」と話す依頼が、「亡父にそっくりな飯田コーチ」(07年4月27日)。

 18歳男性依頼者が亡父にそっくりという当時ヤクルト二軍コーチの飯田哲也氏に、1日だけお父さんになってもらいたいというもの。

「飯田さんと対面した兄弟はずっと泣いていて、奥さんも感極まり、最後は飯田さんと家族全員で抱き合っていました。局長も感動し、“飯田さんにお礼を言いたい”とおっしゃるので、僕は電話番号を伝えたんです」

 数日後、松村さんの携帯に、ある留守電が入っていたという。

「“飯田さん、あなたは本物の探偵だ! 最高です! ありがとう”という局長からの泣き声交じりの熱いメッセージが入っていました(笑)。僕と飯田さんを間違えていたという(笑)。飯田さんも、その後にお会いすると、“あの子たち元気でやっているかな”と気にかけていましたね。実は、依頼者の弟は大阪の制作会社に入り、ナイトスクープのADになられたそうです」

 そうした“神回”が続々と生まれる要因は、スタッフ、そして探偵の番組にかける情熱にあるという。

「僕が入る前は、ディレクターと探偵が番組作りを巡って殴り合いになったこともあったと聞きました。それくらい、みんな真剣なんです。だから面白い。今後もずっと続くと思います!」

 これからも大スクープを期待しています! 1月28日発売の『週刊大衆』では、この他に「稀勢の里の“嫁候補”として名が挙がるAKB48の元メンバー」や「石原さとみ吉永小百合に語った艶演技への挑戦表明」など、芸能ニュースを多数掲載している。

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