松井玲奈の2作目の小説「ジャム」(小説すばる2月号)に度肝を抜かれた。松井玲奈って、こんなホラーも書くのか!? いやむしろ、今風に言えば、ホラーじゃなくて“ストレンジ・フィクション”か。日常の中に非日常が侵入してくるタイプだが、そのイメージがじつに独特。研ぎ澄まされた言語感覚が最大限に機能している。なにしろ、書き出しの一節がこう。


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