タモリ
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「魅力のない街」と揶揄されてきた大都市・名古屋。だが、今、この街が熱く盛り上がっている。昨年発表された都道府県別GDPでは、大阪府を抜き、東京に次ぐ2位に。愛知県が本社のトヨタ自動車も売上高が過去最高を更新。ここ数年で、名古屋駅前には次々に高層ビルが林立。不景気など、どこ吹く風といった感じだ。

 かつては、「えびふりゃぁ〜」など名古屋嫌いを持ちネタにしていた、大物お笑いタレントのタモリも、ここにきてNHK『ブラタモリ』で、街のシンボルの名古屋城や熱田神宮を訪問。「ついに名古屋と歴史的和解をした!」と話題にもなった。

 かように名古屋は、ここ数年、他の地区を尻目に活況を呈しているのだ。「名古屋のデパートなどは、どこも大きく賑わっています。名古屋パルコなどは全国一の売り上げですからね。名古屋の文化も全国的に人気で、あんかけスパや小倉トーストなど、濃いめの味つけで知られる“名古屋メシ”も全国進出して人気です。ファッション界でも独特な個性の名古屋女性は“ナゴヤジェンヌ”と呼ばれ、トレンドが注目されています」(経済誌記者)

 もちろん、街が経済的に潤っていれば、夜だって大いに盛り上がっている。実は日本中で財布のヒモが固くなっているときに、名古屋が盛り上がるという状況は遥か昔にもあった。

「今から300年ほど前、質素倹約を旨とした八代将軍・徳川吉宗の治世。当時の尾張徳川家の当主・宗春は消費をあおり、祭りや芝居も奨励して名古屋を盛り上げました。結果、尾張藩は“名古屋の繁華に京(興)がさめた”と言われるほど繁栄していたそうです。現在の状況は、まさにこれと同じです」(前出の経済誌記者)

 魅力がないどころか、魅力満載の街に変貌を遂げた名古屋。あのタモリですらも、名古屋のパワーにすっかり脱帽したのも頷けるというものだ。2019年は名古屋のパワーが日本を席巻するのは間違いなさそうだ。

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