矢沢永吉、魂の叫び「人生に勝て!」語録の画像
写真はイメージです

 69歳にして現役。最前線を走り続ける男が刻んできた“魂の叫び”は、中高年世代の胸に深く突き刺さる‼

 先頃、日本を代表するアーティスト矢沢永吉(69)の公式HPに、「私設応援団お断りについて」という通告が出された。「ある雑誌に載ったA氏が総会長を務める私設応援団の行動が、矢沢さんの理念である“どなたでも来場しやすいコンサート”の妨害行為と見なされたからです。A氏は公式ファンクラブから強制退会となり、今後はコンサートも出入り禁止となっています」(芸能記者)

 手厳しい措置にも思えるが、古参ファンは当然のペナルティと口をそろえる。「かつて、全国で私設応援団が大量に結成されました。ただ、集団で騒ぐなどの示威行動が問題視され、1990年に“私設応援団を認めない”という警告が、運営側から出されたんです。さらに、特攻服や永ちゃんコールの強要、飲酒入場禁止などのルールも設けられています」(前同)

 その甲斐あって、女性客や若いファンが増えていったが、矢沢のコンサートというと、定番の白スーツやYAZAWA仕様のド派手な車が名物であり、いまだに少々近寄りがたいイメージがあるのも事実だ。矢沢ファンを取材した『1億2000万人の矢沢永吉論』の著者、浅野暁氏はこう語る。「私も最初は、ちょっと怖いイメージを持っていたんですよ(笑)。でも、取材を通して、“本当の矢沢ファンに根っからのワルはいない”と実感しましたね。彼らの多くは、若い頃に矢沢さんの著書『成りあがり』の洗礼を受けています。学歴がなくても、家が貧しくても人生を頑張ってきた人たちで、40年以上も音楽活動を続けてきた永ちゃんの生き様に、自分の人生を重ねているんです。彼らは50代になった今でも、いわゆる“矢沢語録”を人生の指針にしている、真っすぐな人ばかりです」

■ファンが胸に刻み続ける矢沢語録

 50歳を超えた今でも、多くのファンが胸に刻み続けている矢沢語録。以下、その一端を紹介しよう。

〈コンサートは、音を聴くだけのとこじゃない。何か気持ちをもって歌ってる男に、会いに行くものなんだ〉「今回の出禁騒動で、この言葉を思い出したね。永ちゃんは、小さな箱でも全力を出し切ろうとする人。それを観る側も、問われてるんだ。若い頃は徒党を組んで騒ぎたくなるのも仕方ないけど、それじゃ、永ちゃんの魂が響いてこない。やっぱり、本気で聴かないとね」(56・自営業)

〈だれもみんな、そいつそいつで、生きている場所での、主人公なんだ〉〈てめぇの人生なんだから。てめぇで走れ〉

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