井村俊哉
井村俊哉

 苦しくツラい思いなんて必要ナシ! 正しい情報を得て考え方を変えれば、あっという間に懐がホックホクに!!

 1年で100万円を貯めるというと、しみったれた節約を想像する人もいるかもしれない。ところが、「我慢しないで楽しく賢く貯めるのが“コスパ道”。嫌々やるのが“節約術”。コスパ道を一度始めたら、やみつきになりますよ!」と言うのは、元お笑い芸人で、現在はテレビ番組『沸騰ワード10』(日本テレビ系)などでも話題の“コスパの鬼”井村俊哉氏だ。昨年末に発売された著書『年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方50』(日経BP社)も、即重版という大人気。その“井村流コストパフォーマンス術”の成果は下記の表の通りだが、中には詳細が必要なものもあるので解説していこう。

 まずはふるさと納税(1)。政府は6月から還元率30%超えの高額返礼品の禁止を厳格化するのだが、逆に言うと「期限ギリギリの5月末に駆け込みで高還元率商品を出してくる自治体もあるはず。それを狙う」(井村氏=以下同)という。だが、井村氏が“鬼”と称されるのは、ここから。「ポイントサイト経由で納税し、実際の納税額(想定額10万円)をクレジットカード(以下、クレカ)で決済すれば、ポイントをダブルでゲットできます」

 たとえば、旅行券(6万円)+アマゾン商品券(8000円)が還元されたとすると、それにポイントサイトとクレカのポイント還元分をプラス。累計7万円相当がお得になる計算だ。

 また井村氏によると、企業の決算時期にあたる3月が家電製品の買い替えの好機。そして同時期に、昨年末に話題騒然となったスマホ決済アプリ『Pay Pay』の「支払金額バックキャンペーン」(前回は20%バック)が実施される可能性があるという。

 井村氏は前回のキャンペーン時に店頭価格35万円のドラム式洗濯機を購入。10万2000円分の得をゲットしたという(6)。その方法とは、まず『価格.com』に記載の最低価格をチェック。それをもとに量販店と値引き交渉をする。「33万4800円まで下げ、事前に調べておいた他の量販店の価格を出して、さらに粘ると、量販店のポイントを通常より多くつけてくれ、加えて1万5000円分のギフトカードがもらえました。それにPay Payのキャンペーン上限額の5万円分ポイントバックで、累計10万2000円です。おまけにカニとみかんまでもらっちゃいました」

 まさに楽しく賢く買い物をしているわけだ。これぞ、コスパ道の王道。

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