櫻井翔(嵐)
櫻井翔(嵐)

 あと2年後には、国民的人気グループのの5人を見られなくなる。嵐ロスはファンだけでなく、メディアや市場にとっても大きな影響を及ぼしている――。

 現在、嵐のレギュラー番組は『VS嵐』(フジテレビ系)と『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の2本、CMは「日本航空」や「日本郵政」など大手5社を抱えている。

「嵐の市場は年間300億円以上とも言われています。それだけ大規模の経済効果があるタレントはなかなかいません」(広告代理店関係者)

 2020年12月31日をもって嵐は活動休止するが、実際に無期限休養を明らかにしているのは大野智だけで、他の4人はそれぞれソロとして活動を続けていく。

二宮和也松本潤は俳優をメインに、櫻井翔はキャスターなどの司会を中心に、相葉雅紀はバラエティやスポーツ番組などでそれぞれ個性を活かして活動をしていくことになるでしょう」(スポーツ紙記者)

 一方、嵐の活動休止宣言で、ジャニーズ内部での世代交代が早まるのではと見る向きもあるが、テレビ局関係者は、「ここまでの人気グループを凌ぐ存在をわずか数年で作るのは難しい」と話す。

「早くも2本のレギュラー番組の放送終了後について、テレビ局とジャニーズでの駆け引きが始まっているとも。この枠は“ジャニーズ枠”と言われていますから、どのグループが冠番組をゲットするのかで、今後のジャニーズの方向性が見えてくると思います」(テレビ誌ライター)

 ジャニーズ若手として期待されているのは、「ジャニーズWEST」や昨年のNHK紅白歌合戦に初出場した「King&Prince」。その他にも、タレント業を引退した滝沢秀明氏がプロデュースを手掛けるグループがいるが、その中から「“ポスト嵐”候補が出てくる可能性が高い」(スポーツ紙記者)という。

「滝沢は関連会社ジャニーズアイランドの社長に就任しましたが、その第一弾として『SixTONES』『Snow Man』『Travis Japan』の3組の単独公演をプロデュースすると発表しました。今後はネット配信や海外での活動なども積極的に展開していく意向だそうで、ここから将来の“ポスト嵐”、あるいは新しいアイドルグループが芸能界を席巻する日もそう遠くないかもしれません」(同)

 櫻井は1月28日にキャスターを務める『news zero』(日本テレビ系)で、嵐の「復活」を「あります」と断言し、こう続けた。

≪いつかまた『5人でそろってパフォーマンス』というのを頭の片隅に置きながら、2020年12月31日以降はそれぞれが活動していくことになると思います≫

 いつかまた5人が集まり、嵐が再始動するころには家族が増えたり、違う何かを始めていたり……しているかもしれない。

<取材・文/小窪誠子>

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