■嵐が辛酸を舐めた1999年からの2年間

 CD売上や、通称「ティアラ」と呼ばれるキンプリファンの熱も、他のジャニーズグループに比べても申し分ないように思われるが、「無理」というのはどういうことなのか……。テレビ局関係者が続ける。

「あの嵐ですら、1999年のデビューからしばらくは下積みのような経験を積んできているんです。2002年に始まった嵐の冠番組『Cの嵐!』(日本テレビ系)は、水曜日深夜1時からという時間帯の放送でした。この番組では役所や企業のクレーム処理を嵐メンバーが代行するというもので、その後『Dの嵐!』『Gの嵐!』と続いていきましたが、それでも視聴率もなかなか振るわず、グループとしての嵐もなかなかブレイクできませんでした。転機になったのは2006年に始まった『嵐の宿題くん』(日本テレビ系)という番組。番組内の『視聴者から嵐への宿題』というコーナーで、視聴者から送られてきた疑問を実験で検証する企画が、嵐の頑張りもありますが、何より企画の面白さから人気を呼び、2007年頃から視聴率も上昇し、嵐のブレイクにつながっていくんです。嵐ですらこれほど時間がかかっているんですから、たった2年で、嵐並みの人気グループを育て上げることは不可能でしょうね」

 さらに嵐がここまでの国民的グループに成長した背景には別の要素もある、とテレビ局関係者は話す。

「大きな要因は、2016年のSMAP解散です。かつての国民的グループのSMAPがいなくなったからこそ、嵐が“ポストSMAP”として国民的なグループになれたんです。その理由は、SMAPのファンの一部が、SMAP解散後に嵐のファンになったからです。もちろん、SMAP解散とともに、中居正広(46)や木村拓哉(46)のそれぞれのファンになった人、稲垣吾郎(45)、草なぎ剛(44)、香取慎吾(42)の『新しい地図』のファンとなった人もいますが、一定数は、現役ジャニーズグループである『嵐』に乗り換えた人もいるといいます。だけど、それはSMAPがいなくなったことで起きたこと。

 嵐の場合、これから2年間は全力で駆け抜けることが分かっていますのでキンプリに乗り換えるファンはゼロでしょう。そのことも、キンプリが2年で“嵐”にはなれないゆえんです」(同)

 ジャニーズが生んだモンスターグループ『嵐』の存在はあまりにも大きい。

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