■レトルトカレーや冷凍食品は添加物削減の商品も

「最近の健康志向の高まりを受けて、添加物の削減を意識した商品が急増しています。レトルトカレーや冷凍食品など、ひと昔前では無添加が考えられないものまで、無添加商品ができていますからね」(大手食品メーカー社員)

 たとえば無印良品は、無添加を意識したインスタント系食品を多く出している。レトルトカレーの代名詞とも言える『ボンカレー』(大塚食品)も、保存料と合成着色料を使用していない『ボンカレーネオ』を販売している。

 また、冷凍食品メーカーのニチレイも、化学調味料や保存料、着色料を使用していないラインナップを作っている。

 インスタント食品ではないが、外食チェーンの『松屋』が、化学調味料、人工甘味料、合成着色料、合成保存料を使わないメニューを、主力の牛丼も含めて増やしているのも、その流れと言えよう。

■カップラーメンは添加物対策進んでいないが

 それとは裏腹に、“添加物対策”がなかなか進んでいないのがカップラーメンやインスタント麺だ。とはいえ、この“国民食”を食べずに生活するのは厳しいものがある。

「対策として、スープを半分以上残してください。食塩摂取量の世界標準は1日5グラムなんですが、カップ麺一つで5〜9グラム。これを、そのまま摂取することは、脳梗塞や心筋梗塞、がんなどのリスクを高めます」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4