DeNA筒香嘉智「甲子園球児が殺される」真剣警告も…の画像
写真はイメージです

 侍ジャパンの主砲を務める“ハマのゴジラ”こと、DeNAの筒香嘉智(27)。メジャー移籍もささやかれる和製大砲の発言が、大きな波紋を呼んでいる。「1月25日、筒香は日本外国特派員協会で会見し、高校野球の勝利至上主義からの脱却を訴えました。一発勝負のトーナメントが故障の原因と指摘し、高校野球での球数制限の導入を主張したんです。この発言を受けてか、スポーツ庁の鈴木大地長官も、球数制限が望ましいというコメントをしました。さらに筒香は、甲子園大会は新聞社主催ゆえ、子どもたちを守る意見が封殺されている現状にも言及。甲子園を主催する朝日新聞と毎日新聞は、筒香のこの部分の発言を記事にすらしなかったんです」(野球専門誌記者)

 また、高校野球を統括する高野連の利権体質に対する批判の声も多い。「昨年12月に高知商業の野球部員が、同校のダンス部員の有料発表会にユニフォーム姿で出演したことを、高野連が問題視。さらに同校野球部の処分を検討したことに非難が殺到しました。スポーツ庁の鈴木長官は“もう少し寛容になってもいい”と異例のコメントを発表。日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏などは、“高野連の頭は明治時代”と痛烈に批判しました」(スポーツ紙記者) さすがの高野連もバツが悪かったのか、「同様の事例が多数あるので、続けて議論する」と処分保留としている。

 高校野球を蝕む時代錯誤の「勝利至上主義」と「利権体質」。こうした問題に対して、元千葉ロッテの捕手で野球評論家の里崎智也氏に話を聞いた。

「勝利至上主義自体はいいと思うんです。みんな、勝利を目指して戦っているわけだし、今の社会は競争社会。それ自体を否定するつもりはありません。ただ、今のアマチュアは試合数が多すぎます。少年野球にしても高校野球にしても、毎週のように試合や大会がある。強豪チームとなれば、なおさらです。そこで、選手は無理をして体を壊してしまうんです」

 筒香の提唱する「球数制限の導入」についても、里崎氏は、さらなる画期的な意見を提案する。「1試合9回という今のイニング数を7回にすればいいと思う。ラグビーでもサッカーでも、高校生はプロより短い時間でやっています。7回にすれば、自然に球数は100球ぐらいになるだろうし、試合時間の短縮にもなります」

 悪しき腐臭が漂う高校野球界。球児たちの未来を守る抜本的な改革を願うばかりだ。

あわせて読む:
・野村克也「俺と巨人ONの真実」史上最高の名監督が激白
・元巨人・桑田真澄の次男Matt、舞妓との美白2ショット公開「白さ負けた~」
・原辰徳、松井秀喜、清原和博…ジャイアンツ長嶋茂雄が愛した男たち