新東名高速道路「新四日市~亀山西開通」悪夢ポイントはこう変わるの画像
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 3月17日、日本の高速道路に“革命”がもたらされる。それは、新名神の三重県区間である、新四日市JCT~亀山西JCTの約23キロの開通だ。「それしきで何が変わるのか?」と思う向きもあるかもしれないが、交通ジャーナリストの村松虎太郎氏が、まずは当該区間の現状を解説する。

「現在、この新規開通区間を代替する形で、東名阪道・四日市JCT~亀山JCTが並行して走っていますが、ここは渋滞が頻発する魔の地点なんです。2017年には、年間で1279回もの渋滞が発生。首都圏・名古屋-関西を高速道路を利用して移動する際には、ここが最大のネックとなり、かなりの時間ロスを見込む必要がありました」

 年間1200回とは、平均すると1日に3回以上も渋滞が起きる数である。しかも、「連休になると渋滞が深夜に及ぶことが当たり前」(前同)というから、すさまじい混雑ぶりだ。「ここ数年、新東名、新名神が相次いで開通したことで、東京~関西間の大部分で高速道路が並行するWネットワーク化が進みました。しかし、名古屋~関西間に関しては、それがうまくいかず、新東名と新名神をリンクする東名阪道に交通量が集中してしまっていたんです」(同)

 東名阪道は、伊勢神宮にお参りする観光客のほか、三重県の工業地帯を目指すトラックなどの大型車両が利用するため、もともと交通量が多い。そこに、リンク機能まで加わったのだから、パンク寸前の状況だったのである。では、前述した区間の開通で、どう変わるのか。「実は、9割以上も渋滞が減少するんです」(同)

 しかも、これは決して皮算用ではない。先んじて開通している新東名の愛知県区間では、“東名単独”時代に380回も起きていた渋滞が、新東名開通後はわずか26回と、9割以上も減少しているのだ。今回の開通で静岡・御殿場JCTから滋賀・草津JCTまでがWネットワーク化されることとなるが、「今後、東京~関西間で渋滞を警戒しなければならないのは、(1)草津JCT以西と、神奈川県の(2)大和TN付近、それから、(3)足柄SA付近となります。2020年度に新東名が全線開通する予定ですから、それ以降は(3)での渋滞は心配する必要がないでしょう。また、(1)についても23年度までに開通する予定で、関西エリアの快適な高速環境が整うはずです」(同)

 今後4年で、日本の大動脈に劇的変化が起きるというわけだ。その先駆けとなる新名神・四日市区間の開通。ドライバーは、ぜひ頭に入れておこう!

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