■最新のテクノロジーを駆使して歩けるように
ゆま「そんなに重いの?」
乙武「皆さんビックリされますけど、実際の足も、それぐらい重いんだそうです。ただ、皆さんはふだんから歩いていて、太ももの筋肉があるから、足が重いとは感じないだけなんです」
ゆま「そうだったんだ。頭が重いと思うときはありますけど……」
乙武「アハハ。とにかく、これだけ応援してもらっているので、頑張りますよ」
ゆま「乙武さんが、義足をつけて颯爽と歩いている姿を見てみたいです。乙武さんはやっぱりポジティブ。いったい、どうやったら、そんなに前向きになれるんですか?」
乙武「刺激が強すぎると、多少のことではヘコたれなくなるんです。私は、この体のハンデが強すぎて、逆に常に“ハードモード”でないと、つまらないんですよね」
ゆま「本当にスゴイ。ハンデがあるからこそ、ちょっとのことでは参らないんですね。私も、そうなりたい」
乙武「今回の義足プロジェクトも正直、トレーニングが辛いんですけど、だからこそ燃えてくるんですよね。膝から下のない人間が、最新のテクノロジーを駆使して歩けるようになれば、これからの福祉にも大きく貢献できると思うんです」
ゆま「応援しています! 私も乙武さんに負けないように、頑張りたいと思いました!」
おとたけ・ひろただ 1976年4月6日、東京都出身。早稲田大学に在学していた当時、『五体不満足』を執筆して大ヒット。卒業後は小学校の教師のほか、タレント活動や教育活動など多方面で活躍している。昨年10月、小説『車輪の上』(講談社)を上梓した。
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