安倍晋三首相
安倍晋三首相

 どんどんレベルアップしている――今、こう騒がれているのが安倍晋三首相だ。いったい、何が変わったのか。その答えは、安倍首相の一連の発言にある。2月6日、参院予算委で答弁を求められた安倍首相が、こう言い放ったのだ。「私は総理大臣ですから、森羅万象すべて担当しております」

 森羅万象とは、〈宇宙に存在する、すべてのもの〉(三省堂辞書)。つまり、流れ星や太陽の軌道、地球上の地震から天気まで、すべてを担当しているというのだ。「これまでも安倍首相は、“私は立法府の長”と、トンチンカンな答弁(本当は行政府の長)をしてましたが、あくまでも一国の首相との認識でした。2017年11月には、“森羅万象、私が説明できるわけではない”と答弁していたのに、いつの間にか、宇宙をも統括するお偉い立場になられたわけです(失笑)」(野党中堅議員)

 わずか22日後には、安倍首相はさらに姿を変える。28日、衆院予算委員会で今度は、こう言い切った。「私が国家です」

 なんと、今度は首相自身が国になってしまったのだ。「300年ほど前、フランスの国王ルイ14世が“朕は国家なり”と宣言して、絶対君主制を敷きました。“私が国家です”発言は、安倍首相の独裁願望の表れでしょう」(前出の野党中堅議員)

 実は、「最近の安倍首相の発言は“饒舌”だと、危険性を指摘する声が党内から出ている」(全国紙記者)のだという。その一つが、ヤジ問題だ。「安倍首相自身が、“だから、なんだってんだ”“(自分は)選挙に5回勝ってる”と下品なヤジを飛ばしたとして、非難を浴びました。一方で、自分へのヤジには“ヤジるのだけは、やめてもらえませんか?”“誠意をもってお答えしているんですから”という身勝手ぶりです」(前同)

 そして2月11日には、安倍首相の「悪夢のような民主党政権」という発言が批判されたことについて(自分にも)「言論の自由がある」と、およそ最高権力者とは思えないマヌケな言い訳を披露。立憲民主党の枝野幸男代表の「総理大臣が小学校6年生並みだ。下手すると、うちの息子のほうがまだまし」との酷評につながった。

 口を開くたびに、トンチンカンで周囲をざわつかせる安倍首相。“森羅万象を担当する”なら、北方領土やモリカケ、普天間基地移転など諸問題の一つでも解決してほしいものだが……。

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