3月18日、歌舞伎役者の市川海老蔵(41)が自身のブログを更新。17日に肺炎で亡くなった歌手の内田裕也さんとの思い出話を披露した。
この日「内田裕也さん」というタイトルでブログを更新した市川は、「朝のニュースで今知りました」「まずはご冥福をお祈りいたします」と追悼の言葉を述べた。
さらに市川は「実は私は少しだけ面識があります」と切り出し、18歳の頃に偶然交際中の女性と入ったお店で、内田さんに出会ったという。
そのときの様子を市川は「子分? 家来? 仲間? よくわからない怖い人たちを従えて一番奥の席に内田裕也さんいらっしゃいました」(原文ママ)と説明。続けて市川は、「私も若く粋がって生意気だったせいもあり、すぐに険悪なムードになり笑笑 お店の外へ」と、当時の出来事を振り返った。
その後、市川が27、8歳の頃に競馬場で内田さんと遭遇。このときは内田さんから「おー! ロックンロール!」と声をかけられ、「実はさ、海老蔵に話がある。だから時間くれ」と切り出されたという。
内田さんの要件は、自身が製作する映画への出演オファーで、市川は「あまりにも壮大な話でした」と告白。引き受けるか迷った末に断ったと市川は明かした。
そのときの内田さんの印象を、市川は「怖い方のようで心の中のピュアな光が眩しい雄でした」「そして何か優しくないけど優しさがある」と語り、「奥様もそういう計り知れない魅力に惹かれたのかなと私は勝手に思っていました」と、内田の妻の樹木希林さんについても言及。
「樹木希林さんが旅立たれ、すぐに旅立たれるところなど、最もそうならなそうな方ですが……内田裕也さんの奥様への想いを感じてしまいます」と、妻の樹木希林さんを亡くし、そのわずか半年後に亡くなった内田さんについて語った。
そして市川は「凡人には理解できないお二人の関係」「私は素敵だなと感じます」と述べ、「空では仲良くくっついていてほしいなーとファンとしては思います」とつづったあと、最後はカラフルな大きな文字で「ロックンロール!」と、内田さんの決めゼリフで締めくくっていた。
そんな海老蔵のブログは多くのファンを感動させた。「裕也さんへのコメント、なんだか泣けました」「寂しいです。海老蔵さんとのエピソード聞けて良かった」「内田裕也さん、海老蔵さんからの最高のロケンロールですよ。空に響け」「海老蔵さんがおっしゃるように、あちらの世界では樹木希林さんと一緒にいて欲しいな」など、さまざまなコメントが寄せられた。
妻に先立たれるという内田さんの境遇に、市川海老蔵自身も何か感じるものがあったのかもしれない。