ピエール瀧(電気グルーヴ)
ピエール瀧(電気グルーヴ)

 3月12日、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は、ミュージシャンで俳優としても活躍するピエール瀧(51)を、麻薬を使用したとして、麻薬取締法違反(使用)容疑で緊急逮捕。瀧本人は容疑を認め、「20代の頃からコカインや大麻を吸っていた」と話しているという。

 石野卓球(51)とのテクノユニット「電気グルーヴ」は、現在30周年ツアー中で、瀧の逮捕により15日と16日に行われる予定だった東京公演は中止。さらに電気グルーヴが契約するソニー・ミュージックレーベルズは13日、CDや映像作品の出荷停止、店頭在庫の回収と、音源や映像のデジタル配信停止を発表。また、住宅設備大手「LIXIL」は瀧が出演していたCMの放送中止を発表し、公式サイトから瀧に関連するコンテンツをすべて削除。逮捕から数日経った今も大きな波紋を呼んでいる。

 そんななか、瀧が出演している映画『麻雀放浪記2020』が、予定通り4月5日に公開されることが明らかになったようだ。

 同作で瀧は重要な役どころを務めており、出演部分をカットすることができないため、配給の東映など製作委員会で対応を協議し、公開することが決まったという。

 同作は、阿佐田哲也氏のベストセラー小説『麻雀放浪記』の“21世紀版”となる作品。映画制作は、主人公の坊や哲を演じる斎藤工(37)が発起人となりスタート。監督は『サニー/32』や『凶悪』『孤狼の血』などでメガホンをとった白石和彌氏が務める。また、邦画では初の試みとなる、常時20台のiPhoneを使用して全編を撮影したという。

 映画は、1945年の終戦直後の時代から東京オリンピックが中止となった2020年にタイムスリップした坊や哲が、人工知能であるAI搭載のアンドロイドらと、麻雀バトルを繰り広げるという内容。キャストとして、坊や哲がいた元の時代で哲に麻雀を教えたアパートの大家で麻雀クラブ「オックス」のママ・ゆき役と、AI搭載アンドロイド・ユキ役として先日結婚をしたベッキー(35)が出演。また、NHK朝の連続テレビ小説まんぷく』の演技が好評な、シンガーソングライターの岡崎体育(29)が脇を固めるなど、公開前から話題を呼んでいた。

 となるとやはり気になるのは劇中でのピエール瀧の演技ではないだろうか。映画を見た関係者が口を開く。

「瀧は、タイムスリップしてきた坊や哲を東京オリンピックの競技として採用された麻雀に出場させようとする、オリンピック組織委員長役という黒幕的な存在。ベッキーが演じる麻雀アンドロイドを製作する指揮をとりますが、アンドロイドのベッキーの体をねぶり倒すように眺めたり、触ったりと、とにかく気味の悪い役。ただ瀧は絶妙な感じでハマっていて、圧倒的な存在感を示していました。この作品での怪演にかぎらず、これまでも数多くの作品でアクセントとなってきた俳優だけに、薬物に手を出していたことは本当に残念でなりません」

 今後、目にする機会が激減するであろう瀧が怪演する『麻雀放浪記2020』は、4月5日から全国公開の予定だ。

あわせて読む:
・ピエール瀧が「夢を壊した仕事」一覧
・ピエール瀧逮捕で震える「イケメン“コカイン”俳優X」
・中村倫也「コインランドリー通い」を愛好家が大絶賛!