鳥二郎、鳥メロ、やきとりセンター…「鳥貴族」フォロワーの本当の実力の画像
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 いつしか黄色と赤の商標の、どことなく鳥貴族っぽい居酒屋が増えてきた。そもそも3年前には、看板から内装、メニューに至るまでそっくりと話題となった鳥二郎を、鳥貴族が類似標章の使用差し止めなどを求め、訴訟さえ起こした。

 そのほかにもコロワイドのやきとりセンター、モンテローザの豊後高田どり酒場、ザ・モルツ生ジョッキ199円と串焼き1本99円という、ユナイテッド&コレクティブのてけてけがトリキフォロワーに数えられるだろう。

 ブラック企業と叩かれ、失調したワタミでさえ、均一価格ではないが199円のアサヒドライ生を売りにした鳥メロを展開し、息を吹き返した。宇都宮発のダイニングファクトリーも、食べ飲み放題が基本の鳥放題で出店攻勢をかけ、都内の3店舗は予約困難な模様だ。

 うち何軒かチェックしたが、やはり鳥二郎のクリソツぶりには笑いが込み上げる。カウンターには「安心してください。値上げはしませんよ」とすでに死語ギャグをパロったコピーのポスターが貼り出されている。

 メニューで目を見張るのは36センチ長の名物スーパージャンボ串。実食時は豚バラ使用で、冷めると肉がパサつくのが気になった。税抜270円均一という点と、とんぺい焼きなど関西メニューは買いだが、全体に本家に比べて大味の感は否めない。

 豊後高田どり酒場も変わらず280円均一。店名にも謳う豊後高田の自社農場で育てた鶏を使ったメニューは確かにうまい。串は本家とほぼ同じ構成だが、むねたたきなど生食できるのがありがたい。本格焼酎と季節ごとでも変わるサイドメニューも豊富すぎるぐらいだ。

 鳥メロは生を除けば高価格メニューばかり。まるでトリキ感覚で利用できず、肝心の串も下味やタレが薄く、勝負になっていないという印象だ。巨大テレビを置く店が多く、スポーツ観戦には向いているが……。

 そこへいくと、やきとりセンターはM&Aで巨大化したコロワイドらしく、1本50円から頼める冷凍手羽揚げ「夢のいいとこ鶏」の名が象徴するよう、トリキの長所を取り入れつつ差別化に成功。

 串焼きのみ280円均一だが、岩手産の銘柄鳥「大地鶏」を使っており、確かにおいしい。鶏の蒲焼ひつまぶしなどの独自メニューも光る。ホッピーが飲めるのもうれしく、豊後高田以上にトリキを脅かす存在ではないだろうか。

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