ピエール瀧(電気グルーヴ)
ピエール瀧(電気グルーヴ)

 3月12日夜、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部(以下、麻取)は、ミュージシャンで俳優としても活動するピエール瀧(51)を、薬物を使用したとして、麻薬取締法違反(使用)容疑で緊急逮捕した。瀧も「間違いありません」と容疑を認めており、「20代から薬物を使っていた。ストレス解消のためだった」と証言しているという。自宅からはコカイン吸引に使用したとされる韓国紙幣も押収された。

 今回の逮捕を受けて、現在放送中のNHK大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~』は、瀧が出演している全シーンを撮り直す方向で調整を進めている。またレコード会社は、石野卓球(51)とのテクノユニット「電気グルーヴ」のCDや映像作品の出荷停止を発表。

 他にもディズニーアニメ『アナと雪の女王』で瀧が日本語吹き替えを担当していた人気キャラクター、オラフの声優交代や、瀧が出演していたCMの差し替えなど、俳優やミュージシャンとしてマルチに活躍していた瀧の逮捕は、エンタメ業界に甚大な被害を及ぼしている。

 その瀧が、以前あるインタビューの申し込みを断っていたことが、ここにきて注目されている。

 それは、2013年、ノンフィクションベストセラー小説『凶悪-ある死刑囚の告発-』を原作にした映画『凶悪』の封切り直後のことだった。ある実話誌ライターが明かす。

「裏社会関連の記事などがウリの『実話ナックルズ』(大洋図書)が瀧に、映画の宣伝絡みで“悪役特集”という企画でインタビューを申し込んだそうです。映画『凶悪』で瀧は、元反社会的勢力組長で死刑囚の男を演じていましたからね。瀧サイドは“悪役のイメージをつけたくない”と、このオファーを断ったといいます」

『ナックルズ』といえば、昨年4月にTOKIOの元メンバーである山口達也(47)が未成年に対して強制わいせつを行った容疑で書類送検される2か月前の2月28日発売号で「人気情報番組『ZIP!』出演者に未成年アイドル食い疑惑」と題した記事を掲載。

 さらに、昨年10月31日発売号では「“アウトレイジ”出演俳優がエステ強姦で逮捕される」と、強制性交の容疑で起訴されている俳優の新井浩文(40)の逮捕も“予言”するなど、ウラ情報の取材力は業界関係者の間でも定評がある。

「『ナックルズ』からのオファーを断ったのは、もしかしたら当時から後ろめたい気持ちがあり、その取材力を恐れていたからかもしれませんね。“悪役のイメージ”どころか、ガチの犯罪者だったわけですからね」(前出の実話誌ライター)

 今年2月28日発売の『ナックルズ』4月号では「大物ミュージシャン“ガサ入れ”されていた」という記事を掲載。人気絶頂だった20年ほど前に、合成麻薬や覚醒剤の使用疑惑がメディア関係者の間で噂されていたミュージシャンKの自宅を、昨年末に麻取がガサ入れしたという。

「このミュージシャンKは瀧のことではないかもしれませんが、Kなる人物が逮捕されるのも時間の問題かもしれません……」(前同)

『ナックルズ』の“予言”は、今後も続くのか――。

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