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リアルスクールアイドルがここに

大森望の極楽アイドル沼 第7回

 スクールアイドルといえば、「ラブライブ!」の印象が強いわけですが、本物の女子高生たちが授業の一環としてアイドル活動を行うリアル・スクールアイドルも存在する。そのひとつがSO.ON project(ソーオン・プロジェクト)、略してソープロ。大阪スクールオブミュージック高等専修学校が運営とプロデュースを担当、姉妹校の福岡、東京、札幌にも姉妹グループがある。

 その中で、ぼくがライブに通っているのは、東京校(TSMこと東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の高等課程・総合音楽科)に所属する、SO.ON project TOKYO(略してソープロ東京)。というのも、本拠のTSMは、我が家から徒歩5分。スープの冷めない距離にある。

「高校野球で地元の学校を応援するように、地元のアイドルを応援しよう!」という運動を個人的に提唱している大森にとって、ソープロ東京はまさに、地元中の地元アイドル。うちからもっとも近いアイドルグループというだけでなく、地元の商店街のお祭りにソープロ東京の選抜メンバーが出演するときもあり、無料の屋外ライブを間近で楽しめる。

 一方、「放課後LIVE」と銘打つ定期ライブのメイン会場は、校舎の中にある、ライブハウスさながらの演習ホール。音楽専門学校だけに、音響・照明・撮影などの設備は完璧で、スタッフも多数。たいていのライブハウスよりずっと環境がいい。

 去る2月13日に行われた定期公演は、3年生にとって最後の学内ライブ(第9回)。地下アイドルのライブと同じように、ペンライトを振りケチャを捧げるドルヲタ系のおじさんたちが最前列にいるかと思えば、先輩や同級生の応援に駆けつけた生徒たちがライブ中に黄色い声でメンバーの名前を叫んだり(女子校文化祭あるある)、メンバーの家族がうしろのほうで娘のパフォーマンスを静かに見守っていたり、リアル・スクールアイドルならではの光景も。

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