水谷豊
水谷豊

 テレビ朝日の人気シリーズ『相棒』で、小料理屋「花の里」の2代目女将月本幸子を演じる鈴木杏樹(49)が、20日で最終回を迎えたシーズン17を最後に『相棒』から卒業する。

 鈴木が初めて『相棒』に登場したのは、2006年のシーズン4で放送された「ついていない女」が初めて。その後、シーズン6の「ついている女」「狙われた女」にゲスト出演し、シーズン10の「つきすぎている女」から、水谷豊(66)演じる右京が通う小料理屋の2代目女将(初代は高樹沙耶)としてレギュラー出演するようになった。以来、事件解決後の右京を癒す存在として、13年間にわたり出演し続けていた。

「『相棒』は、もともと水谷豊と寺脇康文(57)のコンビで始まったのですが、寺脇はシーズン7の9話で降板。その後、水谷の相棒は、及川光博(49)、成宮寛貴(36)、反町隆史(45)とコロコロ変わっています。彼らの降板理由のほとんどは、番組のすべてを仕切る水谷についていけなくなったからという説がもっぱらです。今回の鈴木の降板も、同じ理由なのではないかとささやかれていますね」(芸能記者)

 水谷は、今や『相棒』の絶対君主的な存在。ドラマ制作会社関係者はこう話す。

「演出や他人の演技にも口を出すだけでなく、場合によっては台本そのものを変えてしまう。監督もプロデューサーも水谷には逆らえないので、現場は戦々恐々としているようです」

 そんな中、鈴木は水谷に非常に気に入られており、水谷は「シリーズが存続する限り今の役を続けてほしい」と望んでいたといわれるのだ。

「2015年3月に女性セブン(小学館)が報じていましたが、それまで“寒さを出すのもリアリティ”と共演者に語っていた水谷が、鈴木に対しては“風邪をひくといけないから出番まではストーブの近くにいなさい”と声をかけていたことがあったそうですよ。家族ぐるみのつきあいだそうですが、鈴木が大のお気に入りだったのは確かでしょう。水谷が鈴木を構いすぎて、それが彼女には重かったのかもしれませんね。それに耐えきれなくなったための降板、といわれていますね」(前出の芸能記者)

 鈴木が『相棒』降板とほぼ同時に、朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ)金曜メインパーソナリティを卒業することから、一部では「重病説」も出ていたようだが、4月から始まる広瀬すず主演のNHK連続テレビ小説『なつぞら』への出演が発表され、ファンはひと安心している。

「『相棒』で鈴木が演じていた女将は、過去に何度も事件に巻き込まれる“ついていない女”でした。もしかしたら鈴木は、そんな “ついていない女”というイメージを払拭したかったのかも。朝ドラで心機一転、新しい鈴木杏樹が見られるなら、それはそれで喜ばしいことかもしれませんね」(前同)

 鈴木が去った『相棒』だが、次のシリーズではまた新しい「癒しの女将」は登場するのだろうか。今度は逃げられないように気をつけて!?

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