あなたが知らない「和食ファミレスしゃぶしゃぶ食べ放題」の魅力の画像
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 ファミレスは何も洋食ばかりと限らない。ステーキ、中華、イタリアンと専門店化が進む中、和食ファミレスにはもっとも多くの可能性が眠っている。その鍵はしゃぶしゃぶ。しかも、最新トレンドは食べ放題がメインで、めちゃくちゃお得になっていたのだ!

 これまで和食ファミレスといえば、ミドルからシニア層が顧客の中心の、ちょっと落ち着いた雰囲気で、値段もその分お高めという印象が強かっただろう。しかしいま、先行するしゃぶしゃぶ専門チェーン店(以下、しゃぶ専)の成功を受け、激変期を迎えている。業界の雄、すかいらーくグループは、カジュアルな夢庵では全店で、やや高級志向の藍屋でもしゃぶしゃぶ食べ放題、略して“しゃぶ放”を一部導入し、信じられないお値打ち段階に突入している。

 しかも、各チェーンとも独自のサービスを打ち出し、一品料理や寿司まであわせて食べ放題にしたり、コスパの高い飲み放題を設定したりで、しのぎを削っている状況。下手な居酒屋チェーンに行くよりも遥かに満足度が高いのだ。

 和食ファミレス現時点の店舗数順は、この並び。和食さと(203店)、夢庵(195店)、華屋与兵衛(119店)、とんでん(107店)、藍屋(47店)。これらビッグ5のうち、上位3つの和食さと、夢庵、華屋与兵衛がすでに全店でしゃぶ放を導入している。先駆者は「さとしゃぶ」というフレーズも定着した和食さと。それでも2009年からのしゃぶ放開始なので、ちょうど10年目を迎えたばかりだ。夢庵が11年、華屋与兵衛が13年~14年にかけて始め、この5年で一気に市民権を得た格好。

 一方、しゃぶ専の皮切りといえばしゃぶしゃぶ温野菜で、2000年3月経堂に1号店をオープンさせ、年3月期で396店と、コロワイドグループの中でも牛角に次ぎ、かっぱ寿司を上回る店舗数を誇る。

全国に202店と2番手のしゃぶ葉が、横浜に1号店を出したのが07年5月。こちらはすかいらーくの子会社ニラックスが経営し「、高校生の溜まり場」としてもよくメディアで紹介されるが、事実、業績不振のすかいらーく系列の他ブランド店はどんどんスイッチされるほど好調だ。

 つまり、温野菜、しゃぶ葉に追い付け追い越せで、さとも夢庵も華屋もしゃぶに手を出した。独立系のさとを除けば、夢庵はガストのすかいらーくが、華屋はすき家のゼンショーが経営するチェーンで、そもそも肉は得意のアイテム。すかいらーくにはしゃぶ葉の成功体験もある。だから、いずれもそれぞれのしゃぶスタイルを追求しており、取材中、こんなにも違うものか!と驚くばかりだった。

※この記事は、雑誌「EX大衆」2019年3月号を元に作成しました。

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