■中日ドラゴンズの根尾昂に熱視線

 さて、今年は新人選手にも注目すべき逸材が多数いる。中でもファンやメディアから熱視線を注がれているのは、昨年のドラフトで4球団が競合した金の卵、中日の根尾昂だ。

「沖縄キャンプ中から、根尾人気はすでに大爆発。グッズの売り上げは、昨季の1か月分を3日で達成したんだとか。中日関係者は“契約金の元はもう取った”なんて言っているみたいですよ」(前出の記者)

 しかし根尾が本当にすごいのは、けっして人気先行の選手ではないところだ。「キャンプで根尾を視察した評論家たちは皆、高卒ルーキーとは思えない身体能力や、野球センスの高さを絶賛しています。間違いなく“久しぶりの大物”ですね」(前同)

 ただ、周囲が根尾フィーバーに沸く一方で、中日の首脳陣は冷静なようだ。「ファンは、高卒新人で開幕スタメンをつかんだ立浪の再来を期待していましたが、与田監督は、当初から根尾をじっくりと育てる方針。当分は2軍生活が濃厚です」(同)

■1軍に昇格すれば新人王の有力候補

 とはいえ、人気と実力を兼ね備えた根尾が、このままファームでシーズンを終えるとも思えない。「中日は、今のところ二塁手が固定されていません。今後、根尾をセカンドにコンバートして、レギュラー抜擢という線も十分にありうる。根尾-京田の二遊間コンビ誕生となれば、“アライバ”以来の新たな目玉になりますよ」(事情通)

 根尾ほどの逸材なら、1軍に昇格さえすれば、今季の新人王の有力候補となるだろう。「実は根尾は、自ら志願し、キャンプ中からセカンドの守備練習に取り組んでいるんです。しかも2軍には、荒木雅博守備走塁コーチがいますからね。“英才教育”で早々にモノになるかもしれません」(前同)

  根尾の1軍デビューはいつになるのか、注目だ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4