■電車で旅行したくなる

ゆま「4500個以上も駅弁を食べている望月さんも、まだ味わっていない駅弁があるんですね」

望月「僕なんて全然ですよ。駅弁は常に新作が出ていますし、10種類出ても、生き残れるのは1種類程度といわれているんです。食べられないまま消えてしまった駅弁も少なくありません」

ゆま「そうなんですね。では、そんな豊富な駅弁の中で“美味しい駅弁”を選ぶときのコツとか、ありますか?」

望月「お弁当の中身を見せていない駅弁は、ほぼ確実に美味しいです」

ゆま「え? 逆だと思っていました」

望月「中身を見せないのは、味に自信がある証拠なんです。実際に美味しくて、駅弁屋さんとの信頼関係もあるから、店頭に並んでいるんです。まあ、最近は中身が分からないと買わないお客さんも増えてきたので、写真などで中身を見せる駅弁も増えてきましたけどね」

ゆま「今度、地方に行った際は、包装紙で中が見えない駅弁を買ってみます!」

望月「ぜひぜひ。ただ、どんな駅弁であれ、一番美味しくいただく方法は景色と一緒に楽しむこと。車窓の風景を楽しみながら、ゆっくりと、お弁当を味わう」

ゆま「いいですね~。電車で旅行したくなります」

望月「駅弁は日本ならではの文化です。最近はコンビニのお弁当を持ち込む人も増えましたが、駅弁を守るためにも、読者の皆さんも旅に出たら駅弁を食べてみてください。食べるだけで、駅弁を守って、応援することになりますので」

ゆま「私も駅弁を食べまくります!」

望月崇史 1975年12月8日、静岡県生まれ。早稲田大学に在学していたときから『ニッポン放送』で放送作家になる。そのかたわら駅弁を食べ続け、食べた数は4500個。サイト『ライター望月の駅弁膝栗毛』(http://www.1242.com/lf/articles/news_special/ekiben/)で、日々食べている駅弁を紹介している。

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