全国各地の名物料理と長寿の関係を調べたところ、ある衝撃の事実が明らかになった。
『週刊大衆』4月8日号で特集された『長生きできる町 完全ランキング』の調査で、栃木県内で長寿1位の自治体が宇都宮市で、静岡県内で長寿2位が浜松市であると判明したのだが、宇都宮と浜松といえば……そう、どちらもギョーザの街。つまり、ギョーザが長寿を導く可能性があるのだ。
とはいえ、庶民フードのギョーザが、どうして、このような結果をもたらすのか。まずは栄養士が、その栄養バランスに着目し、こう分析する。
「栄養の観点から見て、ギョーザは“スーパーフード”と言えます。肉のタンパク質と脂質、野菜のビタミンとミネラル、さらに皮の炭水化物と、バランスがとてもいいんです。ご飯と肉や魚のおかずの食事では、野菜不足になりますからサラダがほしいところですが、ギョーザであれば野菜がたっぷり含まれていますからね」
しかも、ニラ、キャベツ、ニンニクと、使われている野菜もいい。
「体力増強、体温上昇、免疫力アップが期待される野菜ですから、健康面や病気予防に抜群です。 また、野菜だけでなく、豚肉にもビタミンや疲労回復効果がありますので、ひき肉は牛や鶏よりも豚のほうがいいかもしれません」(医療ライター)
さらに、宇都宮と浜松の“食べ方”に「ヒント」があった。フードライターが次のように話す。
「宇都宮の超人気ギョーザ店に行ったときのことです。ギョーザはおかずで、ご飯と一緒に食べるものというイメージがあったんですが、その店にはライスが置いてなかったんです。もう1軒の人気店に行ったら、ライスはお品書きにあったものの、ほとんどの人が頼んでいなかったんです」
そこで、このライターが宇都宮在住の知人に聞いたところ、「少なくとも自分の周りでは、ギョーザを食べる際はライスはなくてギョーザだけ食べる」そうだ。
「ギョーザだけ食べるとしたら、栄養バランスの良さがダイレクトに伝わるわけですから、とてもいいと思います。ただ、焼きギョーザを多く食べると、焼く際の油を大量摂取してしまうので、水ギョーザであればさらにベスト。油分を抑さえつつ味わえますからね」(前出の栄養士)
意外な健康食、ギョーザ。外食や飲みに行くときは、「とりあえず水ギョーザ」が、これからの新定番!
現在発売中の『週刊大衆』4月15日号ではこの他、健康によい靴の選び方についての特集など健康情報を多数掲載している。