■神木隆之介はドラマの守り神
さらに13年のドラマ『家族ゲーム』(フジテレビ系)の長男、慎一しかり、17年の『刑事ゆがみ』(フジテレビ)の弓神適当の相棒、羽生虎夫しかり。神木が主役の横で笑っていれば、物語は一気にドラマ性を放ってヒットを予感させる。この座敷童子感はすごい。
他の追随を許さないカリスマ性と神秘性を発揮する神木。しかし、脇に回れば惜しみなくそのオーラを主役に向ける。この使い分けの巧みさこそが、芸能界に入って23年間、第一線で愛され続けている理由だろう。
『集団左遷!!』では、かつて幹部候補だったにもかかわらず、“ある事件”をきっかけにドロップアウトし、ダメ社員の一人となる滝川晃司役だ。恋愛要素が少なめのチーム戦では、神木の“守り神”な存在感が特に光り輝く。日曜の夜、それをしっかりと確認したい。(田中稲)