「長嶋茂雄と天皇陛下」3つの時代を貫く“絆”伝説
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 新元号『令和』が発表された翌日の4月2日、“奇跡”は東京ドームで起きた。

「胆石の治療で長期入院していた長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督ですが、本拠地開幕戦となった巨人-阪神戦を観戦しました。昨年末には退院していましたが、公の場に姿を見せたのは退院後初。長嶋さんの応援もあって、巨人は快勝しました。新元号決定の翌日に元気な姿を見せるとは、さすが皇室と縁深いミスターです」(専門誌記者)

 松井秀喜氏とともに国民栄誉賞を受賞した2013年にも、長嶋氏と天皇陛下の絆を示す逸話がある。

「天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会で、長嶋さんは天皇陛下から国民栄誉賞の受賞を祝福されました。そのとき、陛下が長嶋さんに体調を聞いたところ、“だいたい60%です。ハハハ”と、お互い笑顔を見せました」(全国紙文化部記者)

 長嶋氏と天皇家の関わりで象徴的なのは、1959年6月25日に行われた巨人-阪神戦の天覧試合だ。

「史上唯一のプロ野球天覧試合ですが、試合は同点のまま9回に突入。昭和天皇と皇后が野球観戦できる時間は21時15分までだったので、延長戦になれば途中退席の可能性がありました。しかし9回裏、先頭バッターだったミスターが本塁打を放ち、巨人は劇的なサヨナラ勝ち。このとき、時計の針は21時12分。両陛下は試合結果を見届けることができました。ミスターは皇室を崇拝するあまり、ダイヤモンドを回りながらも陛下のほうを直視できなかったとか」(ベテラン記者)

 この天覧試合を契機に、プロ野球は国民的人気を得て、長嶋氏は、さらにスター街道を邁進するようになったのは周知の通り。そして長嶋氏は、今上天皇と新天皇に即位される皇太子の前でも、目を見張るほどの活躍を見せていたという。

「皇族の方が観戦する試合を台覧試合と言いますが、天覧試合を含めた台覧試合で、ミスターは全10試合中で35打席18安打と打率は驚異の5割1分4厘、通算7本塁打と打棒が爆発。これらの試合は今上天皇と皇太子も観戦しています。台覧試合での活躍ぶりからミスターのことを“皇室御用達男”と呼ぶ新聞もあったほどです」(前同)

 また、令和の時代には、プロ野球の天覧試合が復活するという話もあるという。

「皇太子殿下は88年の夏の甲子園で始球式を務めたこともある大の野球ファン。定期的にプロ野球天覧試合の開催を期待する関係者は多い。となると、長嶋さんの存在が非常に重要になってきます」(プロ野球OB)

 昭和から平成、令和の3つの時代を貫くミスターの伝説は、まだまだ続く。

 現在発売中の『週刊大衆』4月29日号では、この他に原巨人が本気で狙う「新V9」への計画についての特集など最新野球情報を掲載している。

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