居酒屋メニューも生死の分かれ道! 新元号・令和「人生100年時代」心得と手続きの画像
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 新たな時代の幕開けだ。年を重ねて何事にもおっくうになりがちだが、本特集の“秘訣”を実践してほしい!

 平均寿命は延び、今や、日本国民の3.5人に1人が65歳以上で、5人に1人は70歳以上。新元号「令和」は、本格的な「人生100年時代」の始まりとされる。「政府は数年前から“人生100年時代”を想定し、一昨年から社会保障制度や働き方の見直しに着手しています」(政府筋)

 経済アナリストの森永卓郎氏も新時代に合わせ、人生設計を見直した一人。都心のマンションを売って所沢(埼玉)の物件へ買い替え、差額を元手に引退後の生活を送る考えだという。「昨年から畑を借りて農業をしています。いい運動になるし、家計の足しにもなる。収穫の喜びは大きいですよ。我が家では今、庭に残しておいた大根の花が満開でとても美しいです。もうすぐ、ネギの花も咲きます」(森永氏)

 気分は、それだけで“ビンビン”。それでは、老後を楽しく賢く過ごすためには、どんなことに気をつければよいのだろうか。以下、ジャンル別に見ていこう。

■年金対策が重要

 まずは「カネ」だ。「人生100年時代」となると、先立つものは、やはり「カネ」。令和時代の大原則は、定年後も再就職先を見つけ、「とにかく70歳まで働くこと」(シニアライフ・プランナー)だという。問題は人生、あと30年をどうやって暮らすか。よく、3000万円の貯蓄がないと老後生活は破たんするといわれるが、これは大嘘。「3000万円というのは、“夫婦2人で月に約36万円の収入が必要”とする調査結果を基に弾き出された数字です。ただ、現実には定年時に100〜300万円程度の蓄えしかない人も多い。やりくりすれば、それでも十分楽しく暮らしていけるわけです」(前同)

 老後の収入の多くは年金であるため、“年金対策”が重要となってくる。「70歳まで働くことを目標にし、公的年金も70歳からの受給に遅らせることです。通常65歳からの受給を70歳からにすると、毎月“4割増し”の金額を受け取れます。ただし、81歳9か月以上生きないと、損をしてしまいます。持病などで将来が不安な人の場合は、減額されますが、逆に前倒しして60歳から受給すべきです。これだと、76歳6か月を超えて生きると損をする計算になります」(前同)

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