■トリビア2
公共機関は元号でも西暦でもどちらを使ってもかまわない!!
元号は政令で公布されるため、公共機関は元号表記を用いるのが正しいのではないかと思うはずだ。実際、多くの公共機関で元号表記が見受けられるが、元号表記(和暦)のみ、元号と西暦の併記、西暦に統一、などのきちんとした方針はなく、各省庁や自治体の個別の判断に委ねるとされる。慣例で元号を使ってきた省庁や自治体が多いため、改元前後の国民生活への影響や混乱を避けるためゆるやかな運用となるという。
■トリビア3
元号で使用された漢字でもっとも多いのは「永」だった!!
平安~江戸時代に多く用いられており(29回)、「永観」「永延」「永暦」「応永」「永和」「寛永」……など枚挙にいとまがない。ちなみに、よく使われるベスト5を発表すると、2位は「元」「天」が27回で同順。第4位は「治」の21回、第5位は「応」の20回となっている。元号には「よい意味を持つ漢字」「過去に使ったことのある漢字」が多く使われる傾向にあるため、ヘビーローテーションされてしまうのだろう。
■トリビア4
元号の使用期間の平均は“たったの5年”だった!!
初めて元号が付けられた「大化」以来、現在の「平成」に至るまで、ひとつの元号が使われていた期間はどれぐらいか? 計算してみれば分かるが、なんとたったの5年とちょっと(元号空白期間を除く)。現在の「一世一元」制度になったのは明治以降なので、それ以前はコロコロ変わっていた。一代の天皇で8回も元号が変わったことも。そう考えると「平成」の年間は平均の6倍も長いというわけだ。