■トリビア15
「明治」はくじ引きで決まった

 慶応4年(1868)に新天皇が即位すると、新たな時代の幕開けと共に新たな元号「明治」に改元された。この時いくつかあった候補の中から、宮中賢所において天皇自らがくじを引いて選んだのが「明治」。実はこの「明治」はこれまでにも何度も候補に挙がっていたが付けられてこなかった。神聖なる天皇のくじ引きにより、ようやく日の目を見た元号なのだ。

■トリビア16
「昭和」は実は「光文」だった!?

「大正」から「昭和」への改元の際に起こった有名な事件が“光文事件”だ。当時の東京日日新聞(現・毎日新聞)が正式発表の前に「新元号は光文」と号外を出して大スクープ。ところがいざ蓋を開けてみると新元号は「昭和」。どうやら最終案の前に候補に挙がった「光文」を、決定した元号だと勘違して世紀の大誤報を飛ばしてしまったらしい。

■トリビア17
実は「昭和」は途中で改元されるかもしれなかった

「昭和」は“昭和20年”の終戦を境にその前後で大きく体制が変わった。終戦直後は元号に関しても様々な意見が飛び交う。その中には「昭和を廃止して新元号を」という意見もあった。昭和から新元号への改元論の代表者が“憲政の神様”と呼ばれた尾崎行雄。しかし当時ちょうど朝鮮戦争が勃発したため、改元論はうやむやになりそのまま「昭和」が続くことに。

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