■見合いを勧めてくるお節介オバさん
――(笑)。令和では、平成ですでになくなりかけていた良いものや習慣が、完全になくなってしまうことも多いでしょうね。
壇蜜 お見合いを勧めてくるお節介なオバさんとか絶滅危惧種じゃないですか?
――最近、聞きませんね。
壇蜜 人のことを言っている場合じゃありませんが(笑)、だから今の人たちの婚期が遅れるし、少子化も進んでいく気がします。あの人たちは公務員として採用し、活動を国が支えていくべきじゃないでしょうか。
――説得力がありますね。
壇蜜 “お節介一級”みたいな国家資格とかね。
――一級は何ができるんでしょう?
壇蜜 どんな縁談だってまとめますよ、とか。でも、そういうお節介も、今は“セクハラ”とか言われちゃう。それは間違っている気がします。
――そういえば平成元年の新語・流行語大賞の新語部門・金賞が「セクシャル・ハラスメント」でした。30年たって意識が高まりすぎちゃっているのかもですね。
壇蜜 線引きの難しさは当時から指摘されていましたが、今は「私は、これはセクハラだと思わない」と思うことすら許されない雰囲気がありますからね。これからはもっと男女関係が進展しづらくなりますよね。そしたら誰も結婚なんかしなくなって……やっぱり滅びるでしょうね。
――確かに、男のオスとしての力を時代がどんどん弱めている気がしますよね。壇蜜さんを正面から口説いてくる若い男とかって、この数年でいましたか?
壇蜜 いませんよ(笑)。
――やっぱり。
壇蜜 でもそれは、私が若い人があんまりアレだからっていうのもあると思うんですけど。