ビートたけし(北野武)
ビートたけし(北野武)

 昭和、平成に続き、令和の時代もこの3人の男たちが盛り上げてくれそうだ。「ビートたけしさん(72)、明石家さんまさん(63)、 タモリさん(73)のBIG3は健在です。老化知らずで、まだまだ先頭を突っ走ると思います」(芸能プロ関係者)

 まずは、たけし。4月10日、天皇陛下の即位30年を祝う式典「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」での祝辞が話題となった。「両陛下が映画鑑賞した話題に触れ、“ご覧になった映画が不届き者を2人も出した『アウトレイジ3』ではないということを祈るばかり”と、誰を相手にも毒を忘れぬ芸人精神はすごい。“さすが”という声が上がりました」(構成作家)

 現在、レギュラー番組は6本。加えて、5年ほど前から全国各地でライブを開催している。芸能評論家の三杉武氏が解説する。「近年は東京だけでなく、熊本や仙台など地方でも行っています。大きなステージではなく収入源でないことは明らか。ただ単に“好きだから”という動機で続けているように思います」 常にお笑いを追求する。その姿勢は70歳を超えてなお、ブレていない。

 そんなたけしと対照的な働きぶりなのがタモリだ。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)を終えてからは、好きな仕事だけを続け、悠々自適な生活を送る。「最前線で戦い続けるたけしに対し、タモリは一歩引いて若手を自由に遊ばせる。ただ責任感はある。周囲に惑わされず飄々としていられるのは、我が道を行く強さや、度量が大きい証拠でしょう」(前同)

 明石家さんまは、BIG3の最年少だけあって、最もエネルギッシュ。「出演番組の収録時間は、いつも延びます。『さんまのお笑い向上委員会』(フジ系)では、よく後輩芸人から“兄さん、まだ欲しがるんですか”とイジられていますが、ベテランになっても後輩と同じ目線で笑いを取り続ける、まさに“お笑い界の怪物”ですよ」(前出の構成作家)

 そうした姿勢は、一般人や女性相手にでも発揮されるというから恐れ入る。「車で信号待ちしていても窓を開け、笑顔で女性に写真撮影に応じたり、新幹線の中でぐずる子どもにギャグを繰り出し笑わせ、車内販売のおもちゃを買ってあげたりと、とにかくファンサービスが厚い。24時間臨戦態勢なんです」(三杉氏)

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