■カメラや携帯電話、パソコンも

 やはり、食料品が中心だが、今回、リスト化していない製品にも値上げの魔の手が忍び寄っている。

 たとえば半導体も、その一つ。そのため、カメラや携帯電話、パソコンといった半導体を用いる製品の価格がここ数年、高騰。杉村氏は「これまで値下がりしてきたパソコンや携帯電話の価格も下げ止まりするでしょう」と話すが、実際、同ランクの後継機と比較すると、10万円以上も高くなっているパソコンやカメラが複数ある。

■エアコン商戦はドライバー不足

 もう一つ気になるのがエアコンだという。これから暑くなる時期、購入を検討している人も多いだろう。猛暑を記録した昨年夏、エアコンの出荷台数が統計開始以来、過去最高を記録した。その結果、ドライバー不足などもあって、購入したとしても、エアコンが購入者の自宅にすぐに届かない異常事態になっていた。

「そのため、例年だと6月に本格化するエアコン商戦が、すでに始まっています。しかも、ドライバー不足はいまだ解消されていません。さらに、取りつけの際に必要な配管ホースなどの部品が品薄の状況になっているんです。そのため取りつけ費用が上がり、それがエアコン本体の価格を押し上げる恐れがあります」(同)

 つまり、もしエアコンを買うのであれば、早いほうがいいというわけだ。

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