東京競馬場
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■「タイム&ラップ分析」毎日新聞本紙担当 丹下日出夫

●時計的には通用する態勢万全、ラヴズオンリーユー無敗戴冠

 ラヴズオンリーユーが牝馬GⅠ第2弾のオークスを力でもぎ取る。新馬戦で繰り出した末脚は33秒9、続く白菊賞を1分33秒6という重賞レベルの快記録で連勝したが、14キロ減の452キロに馬体が細化。立て直しに時間を要したものの、忘れな草賞で復活した。

 同レースではオークス出走への賞金を積み上げるために、なんとしても勝ち星を挙げる必要あった。馬体重は456キロまで戻し、上がり3Fがレースラップ11秒5-11秒5-12秒0( 5秒0)に対し、同馬のそれは34秒6。直線坂上ではもう勝負がついており、最後は流し気味、後続を3馬身と突き離す楽勝だった。

 5月早々、CWで長めの7Fで97秒6という2400メートルを念頭に置いたハードな追い切りを消化し、懸案だった体質強化を図った。

 対抗はコントラチェック。心身ともに敏感すぎる面があったが、フラワーCはパドックの歩きはゆったりでもスタートダッシュは抜群。スピード装置が他馬とは違いすぎ、自分のリズムで走ると自然とハナを切る形になってしまい、1000メートル通過が1分0秒5という流れも、この馬にとっては散歩でもしているかのようだ。

 直線入り口でフォームを正し、上がり3Fが11秒8-11秒2-11秒9、2馬身半差をつけてフィニッシュ。瞬発力と同時に持久力も示した。勝ち時計1分47秒4は、中山で行われたフラワーCでは文句なしの歴代NO.1。距離が延びて逃げ切りも十分に考えられる。

 3番手はクロノジェネシス。桜花賞は4番枠、道中、馬群に包まれ進路を探すのに苦労したが、上がりは第2位。東京1800メートルのアイビーSを上がり3Fが32秒5で突き抜けた実績があり、直線の長い東京ならレース運びも伸びやかだ。

 今年のフローラS組の上位馬、シャドウディーヴァやウィクトーリア、フェアリーポルカも上位争い必至。連穴は直線勝負に徹するシェーングランツのひと差し。

■「血統・配合分析」血統評論家 栗山求

●コース適性◎良血配合に注目、コントラチェック樫の女王へ

 例年、桜花賞上位組が好走するオークス。今年は、その勝ち馬グランアレグリアが、NHKマイルCに参戦するなどイレギュラーな状況で新しい風が吹き込んでいると判断して別路線組から狙っていきたいですね。

 本命はコントラチェック。オークス3着の姉バウンスシャッセの父はゼンノロブロイでしたが、コントラチェックはディープインパクト産駒。東京2400メートルの適性は言わずもがなで、姉以上の成績を残すことが濃厚でしょう。

 母にフェアリーキングが入る血統はディープインパクトとは“最重要ニックス”と言ってよいほど、相性の良い組み合わせ。距離不安もなく、フラワーCの内容から最も樫の女王に近い存在だと判断しました。

 一方、人気を集めそうなディープインパクト産駒ダノンファンタジーは、アルゼンチン血統のため適性を見抜きにくいんですが、走法的にはマイルがベストのように感じます。

 同じく桜花賞組のクロノジェネシスも菊花賞馬ビックウィークを出したバゴ産駒だけに距離が伸びて期待されているようですが、私の見立てでは2000メートルまでの馬な気が……。それなら対抗以下も別路線組でラヴズオンリーユー。単穴は抽選になりますが、通過できれば本命にしたいくらいの気持ちでいるフェアリーポルカを狙いたいですね。

 2走前の君子蘭賞では、同じ週に行われたGⅢ毎日杯を上回る好タイムで快勝。前走のフローラSでは権利取りを期待されましたが、圧倒的不利な大外枠の壁に阻まれ5着。しかし、直線で一度先頭に立つなど、内容は勝ち馬以上に評価されてよいものです。

 父ルーラーシップは、ディープインパクトを凌駕するほど東京2400メートルには実績があり、連対率は驚異の36%。高配当を狙うなら、フェアリーポルカから馬券勝負しても面白いでしょう。

 現在発売中の『週刊大衆』5月27日号では、続けて「オークス」予想を総特集している。

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