岡本和真、清宮幸太郎…プロ野球2019、次世代レジェンド「NEOスター」誕生!の画像
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 球史に残る偉大な選手たちが、次々ユニフォームを脱ぐ中、入れ替わるように新時代ヒーローが生まれる!

 5月20日、巨人の上原浩治が現役引退を発表。日米通算「100勝・100S・100ホールド」という偉業を成し遂げた右腕が、現場を去ることになった。「今年は3月にも“生ける伝説”イチローが引退しました。しかし今季のプロ野球では、彼らの後継者となりうる“将来のレジェンド”が着々と頭角を現しつつあるのも、また事実なんです」(スポーツ紙デスク)

 未来の大物選手――その筆頭は、伝統ある巨人の4番を務める岡本和真(22)だ。「坂本、丸に隠れてはいますが、4番として本塁打と打点をきっちりあげているのは立派。東京ドームの天井にぶち当てたパワーには、驚きましたよ」(番記者)

 今季は打率こそ低いが、4番としてフル先発。辛口の評論家陣も岡本の将来性については、誰もが太鼓判を押している。金村義明氏も、その一人だ。「下半身は強いし、スイングも速いから、遠くへ飛ばす能力はピカイチ。今、打率が低くても、なんの心配もいらないですよ」(金村氏)

 今年は主に一塁を守る岡本だが、昨年は主に三塁。ここに、もう一つの大きな期待が寄せられる。「巨人と言えば、やはり“4番サード”。このまま成長すれば、原辰徳を超える“4番サード”になるのは間違いない。さらには、長嶋茂雄クラスの大スターになってほしいですね」(球団関係者)

 巨人永遠のライバル・阪神にも、次世代のスター候補がいる。ルーキーながらリードオフマンを務める近本光司(24)だ。「昨年のドラフト会議後は、地元出身で外野手で一番評価だった辰己(現・楽天)を一本釣りしなかったことに批判が殺到しました。でも、今ではドラ1で指名した阪神のスカウトに脱帽ですよね(笑)」(スポーツ紙記者)

 すでに近本は13盗塁を記録(成績は5月23日現在=以下同)。小柄ながら、すでにホームラン4本とパンチ力も備えている。「近本は、走攻守三拍子そろった理想的な外野手。一部では“赤星二世”とも呼ばれています。赤星本人も、“彼には長打力もあるから、むしろ福本二世と呼んだほうがいい”と絶賛していましたね」(ベテラン記者)

 福本豊氏といえば“世界の盗塁王”だが、実は208本塁打を記録した大打者。それだけ、大物の器ということだろう。

 この近本と新人王争いを繰り広げそうなのが、ヤクルトの若き長距離砲・村上宗隆(19)。2年目で開幕スタメンを勝ち取った村上は、早くも12本塁打を放ち、打点王争いにも顔を出している。「ホームランを量産できているのは、“失敗を恐れず全力でバットを振れ”という首脳陣の指導のおかげ。エラーや三振には目をつぶり、試合で長所を伸ばしている印象です。村上はヤクルトに入って正解でしたね」(スポーツ紙記者)

 実際、村上は打率が2割台前半ながら、長打率は5割以上。天性のパワーを大いに発揮している。「ガッチリした体格は、とても高卒2年目の選手とは思えない。“燕のゴジラ”とも呼ばれていますが、まさに“松井秀喜二世”と言える、将来が楽しみなパワーヒッターです」(前同)

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