羽生結弦選手
羽生結弦選手

 5月21日放送の『教えてもらう前と後』(TBS系)で松岡修造(51)が熱血授業を展開。羽生結弦(24)の素晴らしさについて熱弁をふるい、フィギュアスケートファンを感動させた。

 今回のテーマは「世界No.1スペシャル」。これまで数多く、世界のスポーツ選手にインタビューしてきた松岡だが、その中で最も世界に通用する“伝える力を持つ”日本人アスリートが、フィギュアスケート金メダリストの羽生結弦だという。

「羽生さんの思いっていうのは、他の人たちと(比べても)、言語化する力がとんでもない。だから僕は、インタビューするときも勝負です。普通に聞けないです。もう、僕自身も試合やってるような」と興奮気味に話した。

 試合後のインタビューなどで、羽生は印象的な言葉を語ることでも有名だが、その中でも松岡が“シビれた”言葉があるという。

 羽生は、今年3月に行われたフィギュアスケート世界選手権にけがからの休養明けで臨んだが、ネイサン・チェン(20)に敗れ、銀メダルを獲得。その後、羽生が「自分にとっては、負けは死も同然だと思っているので。もう本当に、本当に勝ちたいです」と、悔しさを語った言葉が話題となった。

 “負けは死も同然”――この衝撃的な言葉に関して、松岡は「これね、僕、ずっとインタビューしてたらこの意味よく分かるんです」と振り返る。

 羽生は、今回の世界選手権に勝つために、ふだんの生活を全部犠牲にしており、練習も限界までやっていた。「すべては勝つためなんです」と松岡。

 羽生にとっては、勝たなければ「死と同じじゃないかという捉え方」で、松岡はこれまでそんな言葉を言える人は「いなかった」と熱く解説した。

 これを聞いた高橋英樹(75)は「宮本武蔵さんの考えと一緒です」と、宮本武蔵の『五輪の書』を引き合いに出し、「勝つと思うまで練習して、勝つと思ってから戦え」ということが書かれていると明かした。

 この日の放送を見た羽生ファンから、ネットには「松岡修造さんの羽生結弦への愛がすごい」「ゆづ様の言葉の意味を理解してくださってうれしかった」「修造さんありがとう」など、松岡への感謝の声や、「松岡修造さんだから、羽生結弦のコメントが理解できるんだろう。高橋英樹さんの武蔵を引き合いに出すコメントはさすがだわ」と、高橋のコメントへの絶賛も上がっていた。

 松岡修造が語った“羽生結弦のすごみ”。羽生はこれからも、日本、いや世界を熱狂させてくれそうだ。

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