2016年10月クールに放送され、最終回の視聴率が20.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)を制作していた制作会社「イメージフィールド」が5月15日、東京地裁に民事再生法の適用を申請していたことが明らかになった。
イメージフィールドは『逃げ恥』以外にも、『重版出来!』『コウノドリ』(ともにTBS系)や、『三匹のおっさん』『マジすか学園』(ともにテレビ東京系)など、数々のドラマや映画、CMを手掛けていた業界でも知らぬ人はいない制作会社ということもあり、倒産のニュースは関係者の間で大きな衝撃を呼んだ。
「同社は、一部の大型案件や海外案件で予想以上のコストが重なり資金繰りが急激に悪化したことで、2019年3月期の売上高は25億1200万円と好調だったにもかかわらず、推定10億円という巨額の負債を抱えることになってしまったといいます」(制作会社関係者)
現在は別の制作会社が、イメージフィールドの再生支援すると表明しているが、
「支援を受けて事業は今後時間をかけて再構築していくことになるのでしょうが……大問題なのは、多数の下請けの技術スタッフ、美術スタッフのギャラ、撮影スタジオの使用料などが未払いのままだというんです。総額は5000万円にも上るといいます。ギャラが支払われなかった関係者はたまったものじゃないですよね……多くの関係会社、関係者を裏切ったわけですから、同社の幹部たちが今後この業界で働くことは難しいでしょうね」(前出の制作会社関係者)
ただ、そうなると気になるのは、人気ドラマの続編がどうなるかだ。
「大ヒットした『逃げ恥』も、何年も続編が期待されてきましたからね。出演者の新垣結衣(30)や星野源(38)はショックかもしれません。『重版出来!』や『コウノドリ』も、原作漫画は現在も連載中ですから、可能性は十分あったんですが……」(前同)
ネット上でも、イメージフィールドの倒産を受けて「『逃げ恥』の続編は諦めろってこと?」「いい作品ばっかり撮ってるのに残念」など、同社の倒産を惜しむドラマファンの悲しみの声が上がっている。
「さらにイメージフィールドは、山下智久(34)主演の『インハンド』や、吉高由里子(30)主演の『わたし、定時で帰ります。』(ともにTBS系)や、EXILEのTAKAHIRO(34)、市原隼人(32)、岡田義徳(42)らが出演する、9月公開予定の映画『3人の信長』の制作も手掛けていますから、これらの作品がどうなってしまうのかにも注目が集まります」(前同)
5000万円の未払い金を抱えて「逃げるは恥だが……」というわけにはいかなさそうだ。