山下智久
山下智久

「おもしろくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを掲げ、絶頂期の80年代から90年代前半には、12年連続「視聴率三冠」を獲得。2004年からも7年連続「視聴率三冠」に輝くなど栄華を極めていたフジテレビだが、ここ最近は視聴率が低迷。民放4位が定位置になりつつあった。

 テレビ業界全体が「テレビ離れ」の風潮を受けているが、その中でも視聴率低迷に苦しんでいたフジテレビ。長年続いた『笑っていいとも!』や『めちゃ×2イケてるッ!』も終了し、近年は広告収入の減少も止まらない状況にあった。

「そんな、本業のテレビ事業が不調なフジですが、決算では黒字になったと発表しています。その理由は、映画事業が絶好調だからなんです」(制作会社関係者)

 フジテレビが製作を手掛け、昨年夏に公開された、山下智久(34)主演の映画『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ救命救急-』。興行収入は93億円と、2018年公開の邦画でナンバーワンを記録している。

「『コード・ブルー』が大ヒットしたため、フジテレビでは映画とドラマ部門はもちろん、報道やバラエティなどドラマと関係のない外部スタッフにまで、臨時ボーナスとしてひとり1万円分のクオカードが配られたそうです。局員たちの昨冬のボーナスも、相当いい額だったそうですよ。ただ、フジの黒字に貢献したのは『コード・ブルー』1作だけではないんです。フジ製作の映画では今年2月22日に公開された『翔んで埼玉』も、興行収入31億円を突破する大ヒットを記録。フジの映画関係者は“めちゃくちゃ儲かった”と話していますよ」(前出の制作会社関係者)

『パタリロ!』などで知られる、魔夜峰央の漫画が原作の『翔んで埼玉』は、二階堂ふみ(24)とGACKT(45)主演で映画化。

「主演のGACKT自身が“この映画は、物凄い壮大な茶番劇です”と語っているように、フジテレビの社員も公開前には『翔んで埼玉』にまったく期待していなかったそうです。武内英樹監督はフジの社員で、連ドラでは『のだめカンタービレ』や映画『テルマエ・ロマエ』の監督を務めた人。通常、テレビ局が製作にかかわった映画であれば、局の番組に映画のキャストを出演させまくって、強引にでも告知をしたりもするのですが、今回は、“『翔んで埼玉』は……客入りは厳しそうだからいいよ”という感じだったそうです。なので宣伝費も含めて、映画自体の製作費はかなりお安くすんだそうなんですが、いざ公開してみるとスマッシュヒット。フジに莫大な利益をもたらしたんです。

 昨年公開の『コード・ブルー』と2月公開の『翔んで埼玉』のヒットで、フジテレビ局員の今年夏のボーナスもかなりいい額になると聞こえてきていますよ」(放送作家)

 フジテレビ関係者は、山Pだけでなく、二階堂とGACKTにも足を向けて寝ることはできなそうだ。

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