反町隆史にAAAメンバーも！ 元ジャニーズ「異色の出世組」

　今年の年頭、不祥事で芸能界を引退したスーパー銭湯アイドル「純烈」のメンバーが元ジャニーズであったことが話題を呼んだが、「実はジャニーズだった」と聞いて驚く人物は少なくない。しかも意外なことに、退所後のほうが“出世”しているというのだ。

　２０代で『ビーチボーイズ』『ＧＴＯ』（フジテレビ系）など数々のヒット作に主演し、元祖イケメン俳優として名をあげた反町隆史もその一人だ。中学３年生のデビュー当初、本名の「野口隆史」としてジャニーズ事務所に所属。現在のＴＯＫＩＯ、Ｖ６メンバーの城島茂、国分太一、坂本昌行らとともに、当時人気を誇った光ＧＥＮＪＩのバックダンサーグループ「平家派」として活動していた。

　１６歳でモデル事務所に移ると、恵まれたスタイルを生かしてパリコレにも出演するほどに。９４年に現所属事務所の研音に移籍した際に、「反町隆史」に改名。わずか数年で俳優として頭角を現すと、鍛え上げられた肉体と爽やかな笑顔を武器に、ワイルドな魅力で世の女性たちのハートをがっちりとつかんだ。

　そして近年は、テレビ朝日系の人気刑事ドラマシリーズ『相棒』で知名度が再浮上。現在まで主演の水谷豊と４年連続でタッグを組んでおり、現場や視聴者の評判もよいことから、１０月からスタートする「シーズン１８」も続投が濃厚だ。ジャニーズ退所の理由は定かではないが、俳優として大成功している現在を考えると、その決断は正しかったのかもしれない。

　また、人気パフォーマンスグループＡＡＡの日高光啓も元ジャニーズだ。中学２年生から高校２年生までジャニーズＪｒ.として活動しており、同期にはＮＥＷＳの小山慶一郎がいる。在籍当時からかなり人気があったようだが、「音楽を作る仕事がしたい」ということを理由に、現所属事務所であるエイベックスのオーディションを受け、見事合格。現在はＡＡＡと並行してソロラッパーＳＫＹ－ＨＩ（スカイハイ）としても活動するなど、マルチな才能を発揮している。

　このほか、有名どころでいえば、ロックバンドＯＮＥ　ＯＫ　ＲＯＣＫのボーカルを務めるＴａｋａや、元ＫＡＴ－ＴＵＮの赤西仁もジャニーズ退所組だ。前者は破竹の勢いで全米進出、後者は中国で俳優として活躍し、高い人気を誇るなど、両者とも今や活動の場を世界にまで広げており、立派な成功者といえよう。

　もしかしたらＴＯＫＩＯかＶ６には反町が、ＮＥＷＳには日高がいたかもしれない…と思いをめぐらすのも、また一興。その一方で、退所後にひと花咲かすことができずに、ひっそりと芸能界を去った者も多くいたはずだ。１８年の年末をもってジャニーズ事務所を退所した元関ジャニ∞の渋谷すばるは、彼らに続く出世組となれるか。後ろ盾を失うかわりに、自由な羽を手に入れた元ジャニーズたちの動向から目が離せない。