フジテレビ
フジテレビ

 フジ・メディア・ホールディングス(HD)は5月15日、フジテレビの社長に遠藤龍之介専務取締役(62)を昇格させる人事を発表した。社長以外の人事は近日中に発表される見込みだ。

 フジテレビの新社長に就任する遠藤氏は、芥川賞作家の遠藤周作氏の長男で、慶應義塾大学を卒業後にフジテレビへ入社。『銭形平次』『旗本退屈男』などの人気時代劇を担当した後、2003年に広報局広報部長に就任。2013年からは専務取締役としてフジテレビを支えてきた。

「遠藤さんは長年広報畑にいたので業界を問わず人脈が広く、若手社員とも積極的に交流を持つような気さくな人です。ユニークな人柄で社外からの評判も良く、遠藤さんの社長就任を望んでいた社員は大勢いました」(フジテレビ関係者)

 遠藤氏と同期で、元フジテレビアナウンサーの山中秀樹(60)も自身のツイッターで、「同期入社の遠藤君ついに社長就任か。若い頃から大人(たいじん)の雰囲気を持つ男だったが、やっぱりね。素晴らしい人選でしょう」と、遠藤氏の社長就任を祝福するコメントを投稿している。

「このタイミングで新社長が発表されたのは、6月26日に迫る株主総会で、ここ最近の視聴率低迷を打破できなかった宮内正喜現社長への責任追求を避けるためともささやかれています。フジテレビはここのところ本業のテレビ事業の不調が続いていて、ドラマ、報道、バラエティ、どのジャンルでも視聴率2桁をとれる番組が少ないともっぱらでした。昨年から今年にかけての年末年始特番でも、ゴールデンタイムで2桁を超えたのは『VS 2019賀正新春豪華3時間SP』の13.3%のみで、それ以外の番組は1桁台に留まりました」(制作会社関係者)

 視聴率の安定している日本テレビやテレビ朝日に出稿するほうがいい、と言うスポンサーも出てきているといい、広告収入が減少。

「宮内社長は本業の不振の責任をとるかたちで社長の座を遠藤氏に明け渡すことになります。2017年に宮内氏が社長に就任した際には、それまでフジテレビ会長だった日枝久氏は代表権のない相談役に就任し、一線を退きました。しかし、いまだに日枝氏の影響力は絶大で、現在でも日枝氏は“フジテレビのドン”と言われています。宮内社長に対して“日枝さんのあやつり人形”と陰で皮肉を言う社員もいました。新体制でも日枝氏の力は残り、実力や人望のある遠藤新社長でも日枝氏の意向に逆うのは難しいとささやかれています」(広告代理店関係者)

  日枝氏の影響力は、番組の編成にも及んでいるという。

とんねるず石橋貴明(57)の冠番組『石橋貴明のたいむとんねる』は、初回平均視聴率が3.9%。その後も4%にすら届かない低視聴率が続いており、いつ打ち切りになってもおかしくない成績。しかし、石橋と日枝氏は長年蜜月の関係で、長年にわたって打ち切りがささやかれていた『とんねるずのみなさんのおかげでした』を、昨年3月まで延命させていたのも日枝氏の意向、もしくは日枝氏への忖度があったと聞こえてきています。日枝氏が相談役としてフジテレビに残っている限り、石橋の番組は安泰でしょうね」(前出の広告代理店関係者)

 近日中にも発表されるというフジテレビの新人事。日枝氏は引き続き“フジテレビのドン”として君臨することになるのだろうか?

あわせて読む:
・ダウンタウンかとんねるずか? 芸能界「平成長者番付“お笑い部門”」大発表!
・千鳥・大悟が感激!石橋貴明の“粋な計らい”に視聴者も感動!「ステキすぎる」
・木梨憲武なしの『細かすぎモノマネ』にファンも違和感