朝ドラ100作目ということで話題になった『なつぞら』も放送開始から2か月が過ぎ、ヒロインのなつ(広瀬すず/20)は、東京でマンガ映画制作に携わり始めた。新章に突入したばかりなので、これまでちゃんと見てこなかった人も、見始めるのにちょうどいいタイミングかもしれない。ここでは、6月1日の放送を振り返り、今後の注目ポイントを考えてみよう。
一度は不採用となった東洋動画の試験に再びチャレンジしたなつは見事に難関を突破し、セル画に色を塗る「仕上げ」として入社することが決定する。その後、なつは亜矢美(山口智子/54)に頼み、兄の咲太郎(岡田将生/29)と、おでん屋の風車に一緒に住むことになる。そして咲太郎が作る天丼で、なつの就職祝いが行われるのだった。
毎週のように新しい登場人物が登場している東京編だが、これからも続々と新キャラが出てくるので、置いていかれないようにしたい。その登場人物たちは、日本アニメ黎明期の実在したアニメーターたちをイメージしていて、ヒロインのなつは奥山玲子さんという人物がモデルだという。
奥山さんはアニメ草創期からアニメーターとして活躍し、後年はアニメ『母をたずねて三千里』(フジテレビ系)といった有名作品にも携わった。広瀬すずが実在の女性がモデルとなっているのこの役をどう演じていくか注目だが、ほかのアニメーターも、実は興味深い人物がモデルとなっている。
まずはイケメンの中川大志(20)が演じる坂場一久。彼のモデルは、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』などで知られ、昨年亡くなったばかりの高畑勲だという。今年は佐藤健(30)ら豪華キャストが話題となった映画『サムライマラソン』に出演するなど、中川の注目度はウナギのぼり。ブレイクの匂いがプンプンするこの若手俳優が、高畑勲というビッグネームの若き日をどう演じるのか見ものだ。