■タイで若い男性とラブシーン

――いい話ですね。ところで、劇中、逃亡先のタイで若い男性とラブシーンをされましたね。

浅田  最初に台本を読んだときに「この年でベッドシーンをやるの!?」って。まぁ、大したことじゃないんでしょうけど(笑)。

――やっぱり、恥ずかしいなって思ったんですか。

浅田  私、これまでもほぼ、そういうシーンって演じたことがなかったんですね。映画『釣りバカ日誌』のときだって、「合体!」って文字で表現していたでしょ。だから、単純に「この年で恥ずかしいな~」って。

――すごく初々しいというかキュートです。とはいえ、今回は、ガッツリと彼を攻めていましたね。

浅田  照れますね。相手は初対面のタイの男優さんで、すっごく年下でシャイな方だったんです。だから、ぎこちなさが出なければいいな……って必死でしたね。

――年下の彼に後ろから攻められるシーンでは色っぽくて、オンナの部分が素晴らしかった!

浅田  えー!?  撮影時は、自分が恥ずかしいのと、シャイな彼に申し訳ないのとで「I’M  SORRY!  I’M 62!」って、ずっと言っていたのが、一番の思い出かも。

――セクシーな水着のシーンもありましたね。

浅田  これも自前で。背中がガッツリ開いたのを選んだんですよ。やっぱりビキニだと子どもっぽいじゃないですか。ここも私なりに頑張ったんですけど、背中は全然映ってなくて(苦笑)。

――浅田さん的には、もっと撮ってほしかった?  ちなみに、男女の話が出ましたが、アイドル時代の恋愛はいかがでしたか?

浅田  今とは比べ物にならないくらい厳しかったですよ。ずっとマネージャーさんが目を光らせていたからね。今みたいに携帯もない時代だったから、電話番号を書いたメモを、こっそりと渡すぐらいしかなくて。

――そういう話は聞きますね。浅田さんはメモをもらったことはありますか?

浅田 もらっていた子って、ほとんどが地方から出てきて寮やマンションに住んでいた子。私は親と暮らしていたんで全然、無理だったんですよ。だから、今の子たちを見ると「いいなぁ、自由で」って思うのよね。

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