NHKのよるドラマ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』で、女優の藤野涼子(19)が見せた長セリフの演説シーンが、視聴者を感動させていた。
このシーンが見られたのは、6月1日放送の第7話でのこと。校舎から飛び降りて大けがをしてしまった安藤純(金子大地/22)は、退院後、三浦紗枝(藤野涼子)に頼まれて終業式に出席する。式の途中、紗枝は絵画作品の授賞式で壇上へ。そこで、突然、マイクを奪い取ると、自分がBL好きの腐女子であることを全生徒の前で告白した。
教師たちは止めようとするが、紗枝は壇上を駆けまわって抵抗。続けて純とのいきさつを語ろうとすると、今度はクラスメートたちが教師を止めに入り、授賞式は騒然となる。そんな中、紗枝は涙ながらに純への思いを告白。そこへ純も登壇して……という展開だった。
この、数分にわたって熱く語る紗枝の姿に、視聴者からツイッター上で「鬼のように泣いてしまった。藤野涼子ちゃんの演技すごくない?」「まっすぐな眼力に圧倒された」「どこにでもいそうな高校生らしい容姿しているのに、強さがにじみ出てくる」などと、藤野のピュアな演技に称賛の声が相次いだ。
また、壇上で純がゲイであることをぶっちゃけてしまった紗枝に対し、視聴者から「結果的にはよかったけど見ていて純くんが気の毒だった」など、アウティング(LGBTなどに対して、本人の了解を得ずに公にしていない性的指向や性同一性等の秘密を暴露すること)ではないかと疑問を呈する声も。
その一方で、番組ホームページの感想掲示板には「三浦さんの猪突猛進で純にぶつかっていく様子にそんなことしていいの? って感じていますが、そんな三浦さんに純も好意を持っている。あの歳頃の男女の恋愛って、理屈じゃないんですね。好きと思う気持ちには嘘はないんだし」などと、理解を示す声も少なくなかった。
ついに最終回を迎える『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』。純と紗枝の複雑な恋の行方はもちろん、女優としての藤野涼子の成長にも注目したい。
※画像はNHK『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』番組公式ホームページより