■禁断の『お祭り企画』復活…?

『ポツンと』の台頭、視聴率の低迷、出演者の負傷などが続き、打ち切り説もささやかれているという『イッテQ!』。同番組の復活にはどんな条件が必要なのか、取材すると3つの“切り札”ともいうべき方策が聞こえてくるのだ。

「まず第一は、NHK大河ドラマの復権です。他局頼みですけど(笑)。今年の大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』は、宮藤官九郎が脚本を手掛け、ビートたけし(72)が語り手を務めるなど、スタート前は話題で持ち切りでした。ところがいざ始まってみると視聴率は低迷。6月2日の平均視聴率が8.5%、4月28日の放送では大河ドラマ史上最低の7.1%を記録しました。NHK大河のメイン視聴者は『ポツンと』と同様のシニア層。『いだてん』が面白ければ、『ポツンと』の視聴者を奪って、『イッテQ!』が同時間帯視聴率のトップに返り咲くことができる。NHKとしても東京五輪に向けて勝負をかけて放送した『いだてん』を、死に体のまま終わらせはしないでしょう。ただ、そんなに数字を上げるのは簡単ではなさそうですが……。

 そして2つ目は、禁断の“お祭り企画”の復活です」(放送作家)

「お祭り企画」とは、世界中の珍しいお祭りに宮川大輔(46)が参加する『イッテQ!』の人気企画、『世界で一番盛り上がるのは何祭り?』だ。

 昨年11月に『週刊文春』(文藝春秋)が、同企画に“ヤラセ”があったと報じ、『お祭り企画』がBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入り。それ以来、番組で『お祭り企画』の放送はなくなった。

「『お祭り企画』は、収録地が海外なのをいいことに、ありもしないお祭りを“創作”していた疑惑が浮上。さまざまな週刊誌に過去の『お祭り企画』分析記事が掲載され、そこでも“限りなく黒に近いグレー”と報じられました。番組の打ち切りにまで発展しかねない騒動となった『お祭り企画』ですが、やはり視聴者が見たいのは宮川の奮闘する姿なんです。

 ただBPOの最終的な結果が出るまでは通常、1年以上かかる。何らかの判決が下ればリニューアルして復活させることができるでしょう。BPOがどういう判断を下すか注目ですが、それまで『イッテQ!』が我慢できるかですね……」(前出の放送作家)

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